村上春樹作品の紹介

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僕は村上春樹作品の目ぼしいものは読んでいます。
初めて読んだ村上春樹の作品は、やはりというか話題になった「ノルウェーの森」でした。しかし、あまり面白いとは思わなかったので、村上春樹に対する興味は失せました。

ノルウェイの森 上
ノルウェイの森 上
村上 春樹
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しかし、ある日、研究室の後輩が朝まで2人で飲んでいた時に、勧めてくれた「羊をめぐる冒険」が面白かったのがキッカケで、他の作品も読み進めていくことになりました。

羊をめぐる冒険
羊をめぐる冒険

村上春樹は、「作家は、その作品で言いたい事を全て伝えるべきだ」という主義の持ち主で、他の作家のようにインタビューに答えているような雑誌は見かけませんし、社会的発言もしません。
しかし、少し前「アンダーグラウンド」という著作で地下鉄サリン事件の被害者に著者自らインタビューするという形で社会的メッセージを送りました。

アンダーグラウンド
アンダーグラウンド
村上 春樹

しかしながら、村上春樹自身についてはベールに包まれままです。
したがって、その作品から村上春樹という人物像を組み立てなければならないのですが、前述の社会的発言はしないという姿勢や「1973年のピンボール」というタイトルの作品があることから日本の作家では大江健三郎を意識しているように思えて仕方ありません。

1973年のピンボール
1973年のピンボール
村上 春樹

なぜなら、大江健三郎は「ヒロシマノート」「核時代の想像力」など盛んに社会にコミットしようとし、それが一部の知識人の不評を買っています。
これを反面教師にしているとしか思えないからです。
また、大江健三郎には「万延元年のフットボール」という作品があるからです。
しかしながら「1973年のピンボール」は読んでいないので解りませんが、他の作品の内容における大江健三郎の影響は皆無です。

作品内容から、また「ライ麦畑でつかまえて」を「キャッチャー・イン・ザ・ライ」として新たに訳したことから、村上春樹の文学的バックボーンはアメリカ現代文学にあると思われます。

キャッチャー・イン・ザ・ライ
キャッチャー・イン・ザ・ライ
J.D.サリンジャー, 村上 春樹




アメリカの大学生に一番読まれている日本人作家は、村上春樹で日本人作家を取り上げる講義の中で村上春樹を取り上げる時は学生で一杯になるそうです。
ただ、これはアメリカの学生だけでなく世界の読者の反応は、「非常に興味深い」か「純文学の世界でえんえんと主人公が料理している場面が多いのは理解に苦しむ」と二分されるそうです。

主人公が必ず飲む“ビール”という言葉を少しおしゃれなものにしたのも村上春樹によるものでしょう。

僕が続いて読んだのが羊シリーズの「ダンス、ダンス、ダンス」でした。

ダンス・ダンス・ダンス〈上〉
ダンス・ダンス・ダンス〈上〉
村上 春樹

前著「羊をめぐる冒険」よりも恋愛が占める割合が多くなっており、こちらの方がさらに進化を遂げ、面白かったです。

ここまでの書は、摩訶不思議なストーリーで、純文学というよりもマンガを読むような面白さでした。

村上春樹が作家的成長を遂げたのは、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 」でしょう。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

この作品は“世界の終わり”という全ての世界が終わっている世界と現代の世界を交互に描くという実験的な作品です。

そのため、僕はしばらく読むのをためらっていました。読んでみると面白く、カフカ的不条理にも通ずるような完全な純文学の世界の小説でした。
ただ、村上春樹の作品全般に言えることですが、ストーリーは説明しづらいです。

続いて読んだ本が「ねじまき鳥クロニクル」三部作です。

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編

この作品は、だらだら長いだけであまり面白いとは思いませんでした。ただ、“喪失”をテーマにしている事は僕にも解りましたが。日常生活の喪失。
ストーリーは、主人公の妻が何の前触れもなく唐突に家から出て行き、主人公は日常世界から突き放され、ただ妻に会って家出の理由を聞きたいだけなのに、摩訶不思議なマジシャンの姉妹が事情をしっているらしく、彼女らにまさに春樹ワールドの摩訶不思議な世界にいざなわれます。

リアルタイムで読んだのが「海辺のカフカ」です。「スプートニクの恋人」は、読んだのか読んでないのか覚えていないという印象です。

海辺のカフカ (上)
海辺のカフカ (上)

主人公を少年にしたのは、当時から何かと話題の少年をあえて主人公にしたかったからだそうです。
これも面白かったのですが、やはり図書館が重要なポ

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0 comments Add yours
  1. こんばんは♪
    ブログ新設、おめでとうございます!
    いよいよお一人で始められるのですね。
    今の心境は、いかがでしょうか^^
    私はそれほど読書感想を書く本数が少ないかと思うのですが、今後も、また遊びに来させていただきますね!
    TBありがとうございました。

  2. ※14・15.海辺のカフカ(上・下)

    作者/村上春樹世界で一番タフな15歳の少年と、不思議な力を持つ老人の話。二人の別々の話が、その世界が重なり焦点が絞られていく様が見事。

  3. とらねこさん、こんばんは♪
    ありがとうございます。
    ブログ狂というか、物凄い数を一人で運営していますが、マイペースを守りたいと考えています。
    純文学は、あまり読んでこなかったので、僕の読書日記になればと思っています。

  4. 村上春樹

    村上春樹 村上 春樹(むらかみ はるき、1949年1月12日 – )は、日本の小説家、米文学翻訳家。概要京都府京都市生まれの兵庫県芦屋市育ち。住職の息子で国語教師でもある父と、大阪の商人の娘である母の間に生まれる。兵庫県立神戸高等学校卒業。早稲

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