[ レビュー ] 仲正昌樹著『現代哲学の最前線』〜期待する内容ではなかったが、面白かった。〜

  購入前、目次を見て、現代思想にも関係なさそうだし、好きな仲正昌樹氏の著作では、一旦、購入するのをやめておきた。 が、僕の読書生活に、ちょっとゆとりが出たので購入してみた。 購入したことに後悔はしていないが、…

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[ レビュー ] 仲正昌樹著『ヘーゲルを超えるヘーゲル』〜知的にスリリングで興奮した読書体験であった。〜

  ある本がきっかけで急にヘーゲルに興味を強く抱き、早速、新書で読めるヘーゲル本、長谷川宏の『新しいヘーゲル (講談社現代新書)』と大ファンである仲正昌樹氏の『ヘーゲルを超えるヘーゲル』を取り寄せた。 仲正昌樹…

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[ レビューと考察 ] 東浩紀著『ゲーム的リアリズムの誕生』〜本書はつまらなかった。物語終焉後の世界の人々の生き方に対する考察〜

  『動物化するポストモダン』が面白かったので、また、東浩紀といえば、現在、言論界で注目すべき言論人であるし、期待して続編である『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』 を読んでみた。 が、結果は…

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[ レビュー ] 中根千枝著『タテ社会の人間関係』〜とても名著とは思えない、内容の浅い本である。

  『大人のための日本の名著50 大人のための名著 (角川ソフィア文庫)』に紹介されていたと思うが、それまで知らなかったが、日本論の名著という事で、日本文化には興味を持って見ているので、購入して、読んでみた。

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[ 読後感想 ] 東浩紀著『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』〜大きな物語終焉後のオタクの二次創作から見た社会分析〜

  随分長いこと、積ん読本に詰まれていたが、ふとしたキッカケで読んでみた。 それまでの社会学なんかの本では解りづらかったことが、理解できたように思う。 本書の基調は、リオタールの『ポスト・モダンの条件―知・社会…

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[ 書評 ] 『文化人類学 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊) 』(人文書院)果たして、文化人類学の役目は終わったのであろうか。

  僕は、有機化学の講義室の一番後ろの席で、山口昌男の文化人類学の新書などを読んでいた変な学生であった。 ポストモダンの知と戯れる、知の楽しみというテーゼの書籍と出会う前までに、読んできた本というのは、どこか取…

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[ 読書レビュー ] 『中世の風景 』戦国大名がどうとか、歴史って所詮、暗記物だろと言う人に読んで欲しい。歴史学の本当にスリリングな面白さに満ちている。

  もし、あなたが、戦国大名がどうとかではなく、歴史学の本当の面白さを知りたければ、阿部謹也・網野善彦・石井進・樺山紘一の対談本で、かつ中々無い名著 『中世の風景』(中公新書)を紐解いて欲しい。 中世の風景 (…

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[ 書評 ] 『新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ』新と銘打つに相応しい旧「現代歴史学の名著」とは、違ったアプローチの名著紹介。

  内容(「BOOK」データベースより) 二十世紀末の世界における大きな二つの変化―冷戦に依拠した支配体制の終焉と、グローバル化のさらなる加速―は、当然ながら歴史学にも大きな影響を与えた。旧来の問題設定が無効化…

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