[ レビュー ] 森 元斎著『アナキズム入門』〜海外のアナキズムの全体像を得られた。〜

  斎藤耕平氏の『人新世の「資本論」 (集英社新書)』を読み終えて、次なる時代に大いに興味を持っていたところ、新聞でアナキズムの特集記事があった。 今、一部でアナキズムに焦点が合っているようだ。 記事を読むと、…

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[ 内容紹介と考察 ] 『いかにして民主主義は失われていくのか』〜新自由主義合理性が、民主主義をシロアリのように蝕む。〜

  何のきっかけにそうしたのか、忘れてしまったのですが、ある日、ふと気がつくと、欲しいものリストに本書があり、キャッチーで興味をそそるタイトルであるので、購入してみた。 読んでみて、非常に興味をそそる、また、今…

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[ 書評 ] オルテガ 『 大衆の反逆』まさに、SNS時代の今の時代を指しているよう。

  現在、政治を中心に、Twitterを含む、SNSにアグレッシブに、殆どジャンクな意見や暴言が飛び交っている。 僕ら、バブル時代に学生時代を送った者には隔世の感がある。 なぜなら、僕らバブル世代の者にとって、…

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[ 書評 ] 『市民の政治学―討議デモクラシーとは何か』 戦後の政治状況が、コンパクトにまとめられている。

  21世紀になってから注目されている熟議討議を中心に展開されて書かれているのかと思いきや、少し勝手が違った。 勿論、熟議討議についても書かれているけれども。

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[ 書評 ] 吉見俊哉『平成時代』〜平成の時代の失敗から学べ〜

  内容紹介 平成の三〇年は「壮大な失敗」だった. 「失敗」を全分野で総括することからしか展望は描けない.経済,政治,社会,文化で果たして何がおきたのか. 社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先の空虚な現実を…

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[ 書評 ] 吉見俊哉『平成史講義』 大学の学部生のサブテキスト風に纏まっている。

  内容紹介 戦後日本的なものが崩れ落ち、革新の試みが挫折した平成という時代。各分野の第一人者が、日本が直面した困難とその先の活路を描く。 内容(「BOOK」データベースより) 平成の三〇年間は、グローバリゼー…

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[ 読書レビュー ] 『平成デモクラシー史』 丸山真男の言う政治報道では多分ないが、平成期の政治ドラマが、よく描かれており、読み応えあり。

  丸山真男が、日本のジャーナリズムには、政局報道はあって、政治報道はないと喝破されているが、 新聞によっては、どの政治家とどの政治家が、会食して、どーのこーのと批評、評論をベースにしない、実につまらない記事に…

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マルクス・エンゲルス 『共産党宣言 』(岩波文庫)を、その後のソビエト連邦建国を考慮に入れず、真面目に読んで生真面目に考察してみる。

  この本は、マルクス、エンゲルスが加入した『共産主義者同盟』のために書かれた党の綱領である。 そのドイツ語の序文には、”理論的で実践的な”とある。 この本を共産党というイデオロギーに距離を置いて、読み、その後…

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一人一票実現国民会議について。民主主義再考。

  時折、でかでかと新聞広告、出してる団体です。 一人一票実現国民会議   厳密に、1人=1票が実現しなければ、民主主義ではないと考える、 この団体の思考回路は、政治に対して、 中学生レベルでしかない…

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Good Bye! Social! Good bye Google+! Good Bye Fuckin ‘ Japanese!!

小学生以下の30代以前。 中学生のような40代。 いまだに、反抗期の全共闘ジュニア。 AKBを、追いかけっこし、少し自分らの懐から、お金を取られると思ったら、1番、恵まれてる世代にもかかわらず、年甲斐もなく「俺達を殺す気…

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「刑法三九条は削除せよ!是か非か」呉智英・佐藤幹夫共編著を読んで

本書は、大阪・池田小学校事件の事件以降、精神障害を抱える人々の犯罪がクローズアップされ、心神喪失者等医療観察法が成立した背景の中、編者呉智英・佐藤幹夫が、「刑法三九条の問題をどう考えるか」とのテーマで、二〇名ほどの識者に…

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ベストセラー「下流社会」のバカバカしさ

マスコミでも格差社会が頻繁に取り上げられ“下流社会”という言葉もよく使われるようになった。しかしながら、その言葉の発信源であるベストセラーの新書「下流社会」のバカバカしさには正直、まいった。 著者三浦 展自身が巻末に述べ…

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「戦後教育で失われたもの」を読んで自分の時代を振り返りながら日本の今の教育を考える

JUGEMテーマ:読書 JUGEMテーマ:新書 ニートや凶悪事件で、マスコミに度々取り上げられている日本の若者であるが、彼らが変わってしまった原因は、果たして何でしょうか?よく言われるのが教育のせいだと言う声が大きいです…

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「愛国者は信用できるか」鈴木邦男

僕は日本の歴史が好きで、そこから学んだ者として、日本の歴史を愛するようになった。そんな僕は愛国心があると自分では思っている。 昨今、愛国心ばやりである。そういう時期だから「君は日本を愛するか。」みたいなことを聞かれる事も…

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「現代殺人論」を読んで殺人者について考える

現代殺人論注)購入を検討の方は画像をクリックしてください。 昨今、一般人には想像できないような事件が相次ぎ、異常気象と同じように、もはや我々も、それが日常化してしまった感がある。 そういった犯罪を犯す犯罪者の事を知ろうと…

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