2010年本屋大賞ノミネート作品発表!!ストーリー紹介


発表から幾分か日数が経ちますが、2010年度の本屋大賞ノミネート作品をお伝えします。
僕と本屋大賞との出会いは、第1回目からでしょうか。その時の大賞受賞作品である小川洋子さんの『博士の愛した数式』は、当時、無名であったと記憶しています。
しかし、この本屋大賞受賞をきっかけに、映画化もされ、本も売れたようです。
出版界では、芥川賞・直木賞の受賞よりも本屋大賞の受賞の方が本の売れ行きに大きく影響を与えるのでありがたいという話もあります。

しかし、書店員が「売れていないけれども、どうしても読んでもらいたい」という本を推薦するという当初の目論見から、現在の有名になった本屋大賞受賞作品が、すでにベストセラーに入っている話題本が受賞されるという現状は大きく外れていると思うのは僕だけでしょうか?

何はともあれ、本年度の本屋大賞受賞作品を注視していきたいと思います。
それでは2010年度の本屋大賞ノミネート作品の発表です。


■【作品名五十音順】

『1Q84』        村上春樹/新潮社

アッシュからの一言
ご存知、文芸界だけでなく昨年、最もホットな話題となった本。
今年の春には続編である『1Q84 Book3
』が刊行予定。
僕にも鮮烈な読書体験を味合わせてくれた。
僕の記事はコチラ   村上春樹『1Q84』book1を読み終えての感想 | 文学する!

『神様のカルテ』   夏川草介/小学館

<ストーリー>
こんなドクターに、家族を看取ってほしい。

栗原一止は信州の病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。

『神去(かむさり)なあなあ日常』 三浦しをん/徳間書店

<ストーリー>
神去村の人たちはおっとりしている。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」など、いろんな意味に使われているが、語尾にも「な」がつくので、のんびりした感じになる。神去村には林業従事者が多く、百年単位んの作業をしているので、あくせくしてもしようがないと思っているみたいだ。俺は平野勇気。高校卒業式の後、俺の行き先は、担任の先生と母親に決められていた。この神去村で、林業の研修生として働くことになっていたのだ。ローカル線の終点の駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。チェーンソーの使い方など教えられたところで、俺は「綠の雇用」というシステムの応募者にされたのだと知った。しかし、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えなかった。俺の山の生活が始まった。……。





『植物図鑑』     有川浩/角川書店

<ストーリー>
男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!ある日道端に落ちていた好みの男子。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。野に育つ草花に託して語られる、最新にして最強の恋愛小説!

『新参者』      東野圭吾/講談社

<ストーリー>
もう、彼女は語れない。彼が伝える、その優しさを。悲しみを、喜びを。
日本橋の一角でひとり暮らしの女性が絞殺された。着任したての刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

舞台は、日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの40代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が……」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。

「こんなことが出来ればと思った。でも出来るとは思わなかった」――東野圭吾

『天地明察』     冲方丁/角川書店

<ストーリー>
江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!

『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子/文藝春秋





<ストーリー>
2009年初の涙! 小川洋子の最高傑作登場

伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、ひそやかな奇跡を描き尽くした、せつなく、いとおしい、宝物のような長篇小説
天才チェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡の物語。廃バスに住む巨漢のマスターに手ほどきを受け、マスターの愛猫ポーンを掻き抱き、デパートの屋上に閉じ込められた象インディラを心の友に、チェスの大海原に乗り出した孤独な少年。彼の棋譜は詩のように美しいが、その姿を見た者はいない。なぜなら……。海底チェス倶楽部、からくり人形、人間チェス、白い鳩を肩にとまらせた美少女、老婆令嬢……やがて最も切なく愛(いと)おしいラストへ。めくるめく小川ワールドをご堪能ください。

『船に乗れ! 』    藤谷治/ジャイブ

<ストーリー>
最終学年になった津島、鮎川、伊藤らのアンサンブル。伊藤は津島に言った。「僕たちはこれからの方が大変だ。甘くない」。それぞれの心がぶつかり合い、再びふれ合った果てに訪れる、感涙の最終楽章――。
エンターテイメント性と奥深さを兼ね備え、各紙誌で熱狂をもって紹介された青春音楽小説三部作が、ここに堂々完結! 胸に沁みるフィナーレは、人生を変える、かもしれない。

『ヘヴン』      川上未映子/講談社

<ストーリー>
驚愕と衝撃!圧倒的感動!
「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら――」

涙がとめどなく流れる――。
善悪の根源を問う、著者初の長篇小説

「苛められ、暴力をふるわれ、なぜ僕はそれに従うことしかできないのだろう」
彼女は言う。苦しみを、弱さを受け入れたわたしたちこそが正義なのだ、と。彼は言う。できごとに良いも悪いもない。すべては結果にすぎないのだ、と。ただあてのない涙がぽろぽろとこぼれ、少年の頬を濡らす。少年の、痛みを抱えた目に映る「世界」に、救いはあるのか――。

アッシュからの一言
美しい文章で綴られた切ない物語となっています。
できれば、この『ヘヴン』か小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』が本屋大賞を受賞してほしいところです。
この川上未映子さんの『ヘヴン』の僕のレビューはコチラ
川上未映子著 『ヘヴン』 美しくて切ない物語 | 文学する!</a

『横道世之介』    吉田修一/毎日新聞社

<ストーリー>
なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々。 『パレード』『悪人』の吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像。





本屋大賞公式サイト:本屋大賞

各ストーリーは、各出版社のHPより引用しています。

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