おなじみの顔ぶれもいますが、知らない間に名前すら存じ上げない作家さんが頑張っているなあという印象です。
映画化もされ、好きな作家さんでもある福井晴敏さんの「Op.(オペレーション)ローズダスト」から7年目の新作「人類資金」。
映画の方の監督も実力派の阪本順治監督でもあり、期待していたのですがAmazonのレビューも酷評、ベスト20位以内にも入っていなかったところを見ると駄作だったようですネ。
「Op.ローズダスト」がとても面白かっただけに残念です。
合わせてお読み頂ければ幸いです。
今年No.1は間違いなし!! 福井晴敏 「Op.ローズダスト」 | KI-ミステリー(Mystery).
各ストーリーは、出版社より引用しています。
第1位 『ノックス・マシン』 法月綸太郎 角川書店
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君には、警察学校をやめてもらう。
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――さわや書店フェザン店・田口幹人さん
「復興を続け る警察小説ジャンルから飛び出した、突然変異(ミュータント)。警察学校が舞台の学園小説でもあり、本格ミステリーでもあり、なにより、教師モノ小説の傑 作だ。白髪の教師・風間は、さまざまな動機で集まってきた学生それぞれに応じた修羅場を準備し、挫折を演出する。その『教育』に触れた者はみな――覚醒す る。もしかしたら。この本を手に取った、あなたも。」
--ライター・吉田大助さん
編集者からのおすすめ情報
長岡弘樹氏は、2008年に第61回日本推理作家協会賞(短編部門)を選考委員満場一致で受賞、「歴代受賞作の中でも最高レベルの出来」と評され た短編「傍聞き」で知られるミステリー作家です。同作を収録した文庫『傍聞き』は、現在39万部に達しています。本書は長岡氏初の本格的連作長編にして、 好事家をもうならせる、警察学校小説。
2013年ミステリーナンバーワンを射程に入れた勝負作です。
第3位 『ブラックライダー』 東山彰良 新潮社
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小説の持つ力を信じるすべての人へ。これを読まずして、何を読む? 「世界」で闘える暗黒大活劇、ここに開幕。
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第4位 『アリス殺し』 小林泰三 東京創元社
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大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。
ハンプティ・ダンプティの墜落死に遭遇する夢を見た後大学に行ってみると、キャンパスの屋上から玉子という綽名の博士研究員が墜落死を遂げていた。
次に亜理が見た夢の中で、今度はグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死する。
夢の世界の死と現実の死は繋がっているらしい。
不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、思わぬ展開からアリスは最重要容疑者にされてしまう。
もしアリスが死刑になったら、現実世界ではどうなってしまう?
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第5位 『死神の浮力』 伊坂幸太郎 文藝春秋
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『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました!
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伊坂幸太郎『死神の浮力』 | 特設サイト – 本の話WEB.
第6位 『リバーサイド・チルドレン』 梓崎優 東京創元社
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ストリートチルドレンを襲う動機不明の連続殺人。安息を奪われた少年が辿り着いた結末とは?
激賞を浴びた『叫びと祈り』から三年、カンボジアを舞台に贈る鎮魂と再生の書。
第7位 『リカーシブル』 米澤穂信 新潮社
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この町はどこかおかしい。父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。
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