[ 書評 ネタバレ注意 ] ガブリエル・ガルシア=マルケス著『予告された殺人の記録』〜映画的構成の面白さ
文学者も含め、改めて文学におけるストーリーの面白さを再認識させた『百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)』で有名なガブリエル・ガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』を読んでみ…
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文学者も含め、改めて文学におけるストーリーの面白さを再認識させた『百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)』で有名なガブリエル・ガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』を読んでみ…
一体、何十年くらい積ん読本になっていたか、わからないが、世界近代文学読書案内の書籍まとめで紹介した木原武一氏の『要約世界文学全集1 (新潮文庫)』に魅力的に紹介されており、薄い本であったために、やっと手に取…
この本は、2012年の4月に出版されたことを、まず念頭に置いて下さい。 この本を読んだことにより、あまり知られていないかも知れないが、日本独自と言われる企業文化を海外の研究者らが、当時、全盛を極めていた日本…
僕は、1968年生まれで、現在、52歳だが、リアルタイムで経験したオウム真理教事件は、相当ショックであった。 世間一般の人同様、理系の大学院まで行ったような高学歴な人間が、麻原のインチキくさい、似非科学に騙…
日本の現代文学の動向を知ろうとして、読んだ斎藤 美奈子著『日本の同時代小説』の中で、この『コンビニ人間』が紹介されていた。 また、新聞の文芸評論家が書いた記事で、この村田沙耶香 『コンビニ人間』を世界現代文…
僕は、映画をよく観たり、ホラー小説なんかにも興味があり、スティーヴン・キングなんかも読む。 が、いわゆるホラーは、その場での怖さであって、本当にゾッとするような怖さを感じるのは、子供の頃から知っている日本の…
TVは、ほとんど見ないのであるが、チラホラ見ると、コメンテーターと称する連中が、何ら取材もせず、無責任に言いたい放題を言っているのに嫌悪感を覚える。 また、お笑いタレントが、政治に対して印象的な拙い意見を述…
茂木健一郎氏は、学者ではあるが、他の本も易しい言葉で書かれており、非常に読み易くためになる。 この『「脳」整理法 』も、そんな本でした。 「脳」整理法 (ちくま新書)
アダム・スミスが、資本主義社会を分業の観点から見ていたとするなら、このマルクスの『資本論』は、分業された社会を、アダム・スミスが見ていた社会を逆から、逆立ちして見ていたと言える。 つまり、アダム・スミスが、…
ドストエフスキーは、好きな作家で、今まで、『罪と罰』、『白痴』などを、高校生時代や社会人になってから、僕の人生の中で別々の時代に読んでいる。 この記事は、『悪霊1』を読みながらメモしてきた事を中心に、ごく簡…
僕は、有機化学の講義室の一番後ろの席で、山口昌男の文化人類学の新書などを読んでいた変な学生であった。 ポストモダンの知と戯れる、知の楽しみというテーゼの書籍と出会う前までに、読んできた本というのは、どこか取…
現在、政治を中心に、Twitterを含む、SNSにアグレッシブに、殆どジャンクな意見や暴言が飛び交っている。 僕ら、バブル時代に学生時代を送った者には隔世の感がある。 なぜなら、僕らバブル世代の者にとって、…
もし、あなたが、戦国大名がどうとかではなく、歴史学の本当の面白さを知りたければ、阿部謹也・網野善彦・石井進・樺山紘一の対談本で、かつ中々無い名著 『中世の風景』(中公新書)を紐解いて欲しい。 中世の風景 (…
内容(「BOOK」データベースより) 二十世紀末の世界における大きな二つの変化―冷戦に依拠した支配体制の終焉と、グローバル化のさらなる加速―は、当然ながら歴史学にも大きな影響を与えた。旧来の問題設定が無効化…
21世紀になってから注目されている熟議討議を中心に展開されて書かれているのかと思いきや、少し勝手が違った。 勿論、熟議討議についても書かれているけれども。