[ レビュー ] 森 元斎著『アナキズム入門』〜海外のアナキズムの全体像を得られた。〜

  斎藤耕平氏の『人新世の「資本論」 (集英社新書)』を読み終えて、次なる時代に大いに興味を持っていたところ、新聞でアナキズムの特集記事があった。 今、一部でアナキズムに焦点が合っているようだ。 記事を読むと、…

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[ レビュー ] 仲正昌樹著『現代哲学の最前線』〜期待する内容ではなかったが、面白かった。〜

  購入前、目次を見て、現代思想にも関係なさそうだし、好きな仲正昌樹氏の著作では、一旦、購入するのをやめておきた。 が、僕の読書生活に、ちょっとゆとりが出たので購入してみた。 購入したことに後悔はしていないが、…

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[ レビュー ] 仲正昌樹著『ヘーゲルを超えるヘーゲル』〜知的にスリリングで興奮した読書体験であった。〜

  ある本がきっかけで急にヘーゲルに興味を強く抱き、早速、新書で読めるヘーゲル本、長谷川宏の『新しいヘーゲル (講談社現代新書)』と大ファンである仲正昌樹氏の『ヘーゲルを超えるヘーゲル』を取り寄せた。 仲正昌樹…

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[ レビュー ] J.K. ガルブレイス 著『満足の文化』〜満足せる選挙多数派が政策を決めて行く。〜

  何か経済学の本が読みたくなり、何らかの名著案内で紹介されていたJ.K. ガルブレイスの「満足の文化」を読んでみた。

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[ 短評 ] 中上健次著『十九歳の地図・蛇淫 他』〜意外に繊細な作家であることがわかった。〜

  その昔、自分でどういう理由であったか、忘れてしまったが、ヤフオクで小学館文庫の中上健次の全集である選集を全巻購入した。 中上健次といえば、当時、大江健三郎、村上春樹に次ぐ日本文学を代表するような作家であった…

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日本、世界の名著読書案内の書籍まとめ

  NHKの「100分 de 名著」が、それなりに話題になっており、好きな人も、そんなに少なくないようだ。 教養的知識として、世界的名著の内容を短時間で知るための気軽なブックガイドが、それなりのロングセラーとな…

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[ レビューと考察 ] 東浩紀著『ゲーム的リアリズムの誕生』〜本書はつまらなかった。物語終焉後の世界の人々の生き方に対する考察〜

  『動物化するポストモダン』が面白かったので、また、東浩紀といえば、現在、言論界で注目すべき言論人であるし、期待して続編である『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』 を読んでみた。 が、結果は…

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SF オールタイム・ベスト20 From SF 本の雑誌

  SFには興味があるけど、どんな本が有名で、どんな本から読んだらいいか、と思っている人がいるのではないでしょうか? 僕もそんな一人です。 ここでは、本の雑誌が選ぶ「SFオールタイムベスト100」のうちのベスト…

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[ レビュー ] 中根千枝著『タテ社会の人間関係』〜とても名著とは思えない、内容の浅い本である。

  『大人のための日本の名著50 大人のための名著 (角川ソフィア文庫)』に紹介されていたと思うが、それまで知らなかったが、日本論の名著という事で、日本文化には興味を持って見ているので、購入して、読んでみた。

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[ 内容紹介 ] 佐伯啓思著『経済学の思考法』ー非常に有意義な読書体験ー

  新刊.net で毎朝、送られてくるメールの中に、本書の案内があった。 丁度、斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」 (集英社新書)』を読んだ後だったので、資本主義後の世界にとても興味を持っていた。 サイトで内容を…

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[ 読後感想 ] 東浩紀著『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』〜大きな物語終焉後のオタクの二次創作から見た社会分析〜

  随分長いこと、積ん読本に詰まれていたが、ふとしたキッカケで読んでみた。 それまでの社会学なんかの本では解りづらかったことが、理解できたように思う。 本書の基調は、リオタールの『ポスト・モダンの条件―知・社会…

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[ 内容紹介と考察 ] 『いかにして民主主義は失われていくのか』〜新自由主義合理性が、民主主義をシロアリのように蝕む。〜

  何のきっかけにそうしたのか、忘れてしまったのですが、ある日、ふと気がつくと、欲しいものリストに本書があり、キャッチーで興味をそそるタイトルであるので、購入してみた。 読んでみて、非常に興味をそそる、また、今…

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[ 書評・考察 ] 本田靖春著 『誘拐』〜ノンフィクションとは、どうあるべきか?

  ノンフィクションで有名な作品は何かと幾つの本を漁ってみると、この本が紹介されていた。 著者の本田靖春氏は、ジャーナリズムの世界では有名らしい。 が、読んでみて、この本がノンフィクションである事に違和感を持っ…

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[ 考察 ] 岩田正美『現代の貧困 ーワーキングプア/ホームレス/生活保護 』を読んで日本の貧困問題を考える。

  コロナ禍になり、様々な業界が危機に瀕し、中には廃業に追いやられたり、雇い止めなどに合い、新たな大きな貧困問題が浮上している。 そんな中、この『現代の貧困』を手に取った。

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[ 考察 ] 大越愛子著『フェミニズム入門』(ちくま新書)を読んでの若干の考察

  男女雇用機会均等法が制定された翌年に学部のほとんどが女子学生の大学に進学し、その後の職場も女性職場に進んだからか、昔から、フェミニズムには興味があった。 この本も購入して、少しだけ読んで積ん読本にしていたの…

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