「このミステリーがすごい!」2009 ベスト10 国内編


年末にPCが壊れてしまい、記事を書くのが遅くなりましたが「このミステリーがすごい!」の2009ベスト10国内編をお届けします。


1.『新参者』 東野圭吾 講談社 193点

<ストーリー>
もう、彼女は語れない。彼が伝える、その優しさを。悲しみを、喜びを。
日本橋の一角でひとり暮らしの女性が絞殺された。着任したての刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

舞台は、日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの40代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が……」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。

「こんなことが出来ればと思った。でも出来るとは思わなかった」――東野圭吾

2.『ダブル・ジョーカー』 柳広司 角川書店 144点

<ストーリー>
結城率いるD機関にライバル出現。その名も風機関。同じ組織にスペアはいらない。食うか、食われるか。「躊躇なく殺せ、潔く死ね」を徹底的に叩き込まれた風機関がD機関を追い落としにかかるが……。

3.『Another』 綾辻行人 角川書店 113点





<ストーリー>
夜見山北中学に転校してきた榊原恒一は、クラスの奇妙な雰囲気に違和感を覚える。孤高の美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みるが、謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!

4.『追想五断章』 米澤穂信 集英社 108点

<ストーリー>
5つのリドルストーリーに秘められた物語
古書店アルバイトの芳光は、依頼を受け5つのリドルストーリーを探し始める。実はその著者は生前「アントワープの銃声」事件の被疑者だったことが明らかになり……。著者新境地の本格ミステリ。

5.『犬なら普通のこと』 矢作俊彦+司城志朗 早川書房 103点

<ストーリー>
矢作・司城ゴールデンコンビ、25年ぶりの新作にして最高傑作! 「人を殺すのは疲れる。犬のような人生を変えるためでも」行き詰まったヤクザ者たちが2億円を賭けて沖縄を這い回る

暑熱の沖縄。ドブを這い回る犬のような人生。もう沢山だ――ヤクザのヨシミは、組で現金約2億円の大取引があると知り、強奪計画を練る。金を奪ってこの島を出るのだ。だが襲撃の夜、ヨシミの放った弾は思いがけない人物の胸を貫く。それは、そこにいるはずのない組長だった。犯人探しに組は騒然とし、警察や米軍までが入り乱れる。次々と起こる不測の事態をヨシミは乗り切れるのか。血と暴力の犯罪寓話。

6.『粘膜蜥蜴』 飴村行 角川ホラー文庫 100点

<ストーリー>
東南アジアの密林に棲息するという爬虫人〈ヘルビノ〉とは? 戦時中の日本で起こる未曾有の凄惨な事件の数々。現代ホラーの最先端を走る著者の最新作!

7.『仮想儀礼(上下)』 篠田節子 新潮社 84点

<ストーリー>
この国には、「救われたい」人間が多すぎる――。現代人の本質を抉る渾身長篇!

男二人が金儲けのために始めたネット宗教。しかし、信者の抱える闇は、ビジネスの範疇を超えていた。家族から無視され続けた主婦、愛人としてホテルで飼われていた少女、実の父と兄から性的虐待を受ける女性……居場所を失った女たちが集う教団は、次第に狂気に蝕まれてゆく。圧倒的密度と迫力! 二十一世紀の黙示録的長篇サスペンス。





8.『暴雪圏』 佐々木譲 新潮社 78点

<ストーリー>
猛り狂う雪嵐、臨界点を越えた狂気――超弩級の警察小説!

次々と麻痺する交通網。十勝平野で十年ぶりの猛吹雪が吹く夕刻、町は氷点下の密室と化した。暴力団組長宅襲撃犯、不倫の清算を決めた人妻、職場の金を持ち出す中年男。偶然足止めされたペンションで、男女の剥き出しの欲望が交錯する。ついに暴走する殺人犯――恐怖の夜が明けた時、川久保巡査部長はたった一人で現場に向かった!

9.『龍神の雨』 道尾秀介 新潮社 74点

<ストーリー>
降りしきる雨よ、願わくば、僕らの罪のすべてを洗い流してくれ――。

すべては雨のせいだった。雨がすべてを狂わせた。血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。両親の死の真実はどこに? すべての疑念と罪を呑み込んで、いま未曾有の台風が訪れる。慟哭と贖罪の最新長編。

10.『秋期限定栗きんとん事件(上下)』 米澤穂信 創元推理文庫 72点

<ストーリー>
あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。――それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい……シリーズ第3弾。

このミステリーがすごい! 2010年版
」より





各ストーリーは、各出版社のHPより引用しています。

<感想>
比べていただけると、良くわかるのですが、週刊文春が発表するベスト10と大差ない結果となっております。
早川書房のベスト10が新機軸を出している分、今後の“このミス”こと「このミステリーがすごい!」の行方が注目されます。

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