[ レビュー ] 森 元斎著『アナキズム入門』〜海外のアナキズムの全体像を得られた。〜

  斎藤耕平氏の『人新世の「資本論」 (集英社新書)』を読み終えて、次なる時代に大いに興味を持っていたところ、新聞でアナキズムの特集記事があった。 今、一部でアナキズムに焦点が合っているようだ。 記事を読むと、…

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[ レビュー ] J.K. ガルブレイス 著『満足の文化』〜満足せる選挙多数派が政策を決めて行く。〜

  何か経済学の本が読みたくなり、何らかの名著案内で紹介されていたJ.K. ガルブレイスの「満足の文化」を読んでみた。

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日本、世界の名著読書案内の書籍まとめ

  NHKの「100分 de 名著」が、それなりに話題になっており、好きな人も、そんなに少なくないようだ。 教養的知識として、世界的名著の内容を短時間で知るための気軽なブックガイドが、それなりのロングセラーとな…

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[ 内容紹介 ] 佐伯啓思著『経済学の思考法』ー非常に有意義な読書体験ー

  新刊.net で毎朝、送られてくるメールの中に、本書の案内があった。 丁度、斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」 (集英社新書)』を読んだ後だったので、資本主義後の世界にとても興味を持っていた。 サイトで内容を…

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[ 内容紹介と考察 ] 『いかにして民主主義は失われていくのか』〜新自由主義合理性が、民主主義をシロアリのように蝕む。〜

  何のきっかけにそうしたのか、忘れてしまったのですが、ある日、ふと気がつくと、欲しいものリストに本書があり、キャッチーで興味をそそるタイトルであるので、購入してみた。 読んでみて、非常に興味をそそる、また、今…

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[ 考察 ] 岩田正美『現代の貧困 ーワーキングプア/ホームレス/生活保護 』を読んで日本の貧困問題を考える。

  コロナ禍になり、様々な業界が危機に瀕し、中には廃業に追いやられたり、雇い止めなどに合い、新たな大きな貧困問題が浮上している。 そんな中、この『現代の貧困』を手に取った。

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[ 考察 ] 大越愛子著『フェミニズム入門』(ちくま新書)を読んでの若干の考察

  男女雇用機会均等法が制定された翌年に学部のほとんどが女子学生の大学に進学し、その後の職場も女性職場に進んだからか、昔から、フェミニズムには興味があった。 この本も購入して、少しだけ読んで積ん読本にしていたの…

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[内容の概略] ドミニク・テュルパン著『なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか』〜2012年の本ではあるが今でも通用する非常に内容の濃い本

  この本は、2012年の4月に出版されたことを、まず念頭に置いて下さい。 この本を読んだことにより、あまり知られていないかも知れないが、日本独自と言われる企業文化を海外の研究者らが、当時、全盛を極めていた日本…

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[ 読書レビュー ] 原寿雄著『ジャーナリズムの可能性』 まともなジャーナリズムが存在しないのは、その国にとって深刻な不幸をもたらす。

  TVは、ほとんど見ないのであるが、チラホラ見ると、コメンテーターと称する連中が、何ら取材もせず、無責任に言いたい放題を言っているのに嫌悪感を覚える。 また、お笑いタレントが、政治に対して印象的な拙い意見を述…

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[ 読書レビュー ] 茂木健一郎『「脳」整理法 』(ちくま新書) 少し高尚な自己啓発書という感。

  茂木健一郎氏は、学者ではあるが、他の本も易しい言葉で書かれており、非常に読み易くためになる。 この『「脳」整理法 』も、そんな本でした。 「脳」整理法 (ちくま新書)

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[ 読後ノート ] カール・マルクス 『資本論1』(岩波文庫)ー読了後のノートと考察ー

  アダム・スミスが、資本主義社会を分業の観点から見ていたとするなら、このマルクスの『資本論』は、分業された社会を、アダム・スミスが見ていた社会を逆から、逆立ちして見ていたと言える。 つまり、アダム・スミスが、…

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[ 書評 ] オルテガ 『 大衆の反逆』まさに、SNS時代の今の時代を指しているよう。

  現在、政治を中心に、Twitterを含む、SNSにアグレッシブに、殆どジャンクな意見や暴言が飛び交っている。 僕ら、バブル時代に学生時代を送った者には隔世の感がある。 なぜなら、僕らバブル世代の者にとって、…

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[ 書評 ] 『市民の政治学―討議デモクラシーとは何か』 戦後の政治状況が、コンパクトにまとめられている。

  21世紀になってから注目されている熟議討議を中心に展開されて書かれているのかと思いきや、少し勝手が違った。 勿論、熟議討議についても書かれているけれども。

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[ 書評 ] 吉見俊哉『平成時代』〜平成の時代の失敗から学べ〜

  内容紹介 平成の三〇年は「壮大な失敗」だった. 「失敗」を全分野で総括することからしか展望は描けない.経済,政治,社会,文化で果たして何がおきたのか. 社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先の空虚な現実を…

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[ 書評 ] 吉見俊哉『平成史講義』 大学の学部生のサブテキスト風に纏まっている。

  内容紹介 戦後日本的なものが崩れ落ち、革新の試みが挫折した平成という時代。各分野の第一人者が、日本が直面した困難とその先の活路を描く。 内容(「BOOK」データベースより) 平成の三〇年間は、グローバリゼー…

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