[ 読書レビュー ] 『中世の風景 』戦国大名がどうとか、歴史って所詮、暗記物だろと言う人に読んで欲しい。歴史学の本当にスリリングな面白さに満ちている。

  もし、あなたが、戦国大名がどうとかではなく、歴史学の本当の面白さを知りたければ、阿部謹也・網野善彦・石井進・樺山紘一の対談本で、かつ中々無い名著 『中世の風景』(中公新書)を紐解いて欲しい。 中世の風景 (…

Continue Reading

[ 書評 ] 『新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ』新と銘打つに相応しい旧「現代歴史学の名著」とは、違ったアプローチの名著紹介。

  内容(「BOOK」データベースより) 二十世紀末の世界における大きな二つの変化―冷戦に依拠した支配体制の終焉と、グローバル化のさらなる加速―は、当然ながら歴史学にも大きな影響を与えた。旧来の問題設定が無効化…

Continue Reading

[ 書評 ] 吉見俊哉『平成時代』〜平成の時代の失敗から学べ〜

  内容紹介 平成の三〇年は「壮大な失敗」だった. 「失敗」を全分野で総括することからしか展望は描けない.経済,政治,社会,文化で果たして何がおきたのか. 社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先の空虚な現実を…

Continue Reading

[ 書評 ] 吉見俊哉『平成史講義』 大学の学部生のサブテキスト風に纏まっている。

  内容紹介 戦後日本的なものが崩れ落ち、革新の試みが挫折した平成という時代。各分野の第一人者が、日本が直面した困難とその先の活路を描く。 内容(「BOOK」データベースより) 平成の三〇年間は、グローバリゼー…

Continue Reading

中沢新一「僕の叔父さん網野善彦」

中沢新一といえば、80年代後半、“ポストモダン”という言葉がはなやかし頃、浅田彰とともに颯爽と登場したニューアカデミシャンだ。その中沢新一と、これまた旧来の歴史学に新風を巻き起こした網野善彦が叔父、甥の関係にあるなんて、…

Continue Reading