週刊文春 2009 ミステリーベスト10 海外部門 発表!!


国内部門に続いて海外部門のベスト10を発表します。


1.『ミレニアム 1~3』 スティーグ・ラーソン/ヘレンハルメ美穂他訳 早川書房 182点

<ストーリー>
全世界で2100万部突破、2008年度世界書籍売り上げランキング第2位! 世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ三部作の第一部。映画化され、ヨーロッパを中心に各国でナンバー1の大ヒット
 
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。

2.『犬の力』 ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳 角川文庫 171点

<ストーリー>
血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAのエージェント、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、苛烈な地獄絵図を描く--。

3.『ソウル・コレクター』 ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子訳 文藝春秋 101点

<ストーリー>
ベストセラー『ウォッチメイカー』に続く最新傑作!

お待たせしました! 各ミステリ・ランキングで1位となった傑作『ウォッチメイカー』から2年、待望のリンカーン・ライム・シリーズ新作の登場です! 殺人の濡れ衣を他人に着せて罪を逃れる殺人鬼――電子情報を巧みに操る敵の正体をライムとアメリアは暴けるか? 今回もサスペンスとサプライズ満載でお贈りします。徹夜にご注意を。(NS)

4.『グラーグ57』 トム・ロブ・スミス/田口俊樹訳 新潮文庫 84点





<ストーリー>
「このミステリーがすごい! 2009年版」海外編第1位『チャイルド44』続編! 凍てつくシベリアから――、燃え盛るブダペストへ――。

運命の対決から3年――。レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。投獄されていた者たちは続々と釈放され、かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。そして、その魔手が今、レオにも忍び寄る……。世界を震撼させた『チャイルド44』の続編、怒濤の登場!

5.『ユダヤ警官同盟』 マイケル・シェイボン/黒原敏行訳 新潮文庫 79点

<ストーリー>
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞三冠制覇! とてつもないミステリ、上陸。最果ての地で繰り広げられる刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド。世界的ベストセラー、ついに邦訳。

安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始する――。ピューリッツァー賞受賞作家による刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド、開幕!

6.『川は静かに流れ』 ジョン・ハート/東野さやか訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 67点

<ストーリー>
2008年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞! 父子の葛藤を描く傑作ミステリ。
「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。解説:北上次郎。

7.『悪霊の島』 スティーヴン・キング/白石朗訳 文藝春秋 51点

<ストーリー>
事故で片腕を失った「わたし」は、仕事を引退、フロリダの小さな島に移り住む。波と貝殻の囁きを聴きながら静かに暮らす「わたし」だったが、徐々に島に潜むこの世ならぬものの影が……。やがて牙を剥く悪しきものの底なしの悪意。それは「わたし」の愛する者たちを容赦なく斃(たお)してゆく――。『シャイニング』や『呪われた町』の恐怖ふたたび! 真綿で首を絞めるような恐怖と容赦ない怪異に、円熟の筆による感動が加わった、恐怖の帝王の会心作。月光照らす海岸での最後の対決は悲しく切なく、涙なくしては読めない名場面です。(NS)





7.『災厄の紳士』 D・M・ディヴァイン/中村夕希訳 創元推理文庫 51点

<ストーリー>
根っからの怠け者で、現在ではジゴロ稼業で糊口を凌いでいるネヴィル・リチャードソンは、一攫千金の儲け話に乗り、婚約者に捨てられた美人令嬢のアルマに近づく。気の強いアルマにネヴィルは手を焼くが、計画を仕切る“共犯者”の指示により、着実にアルマを籠絡していく。しかしその先には思わぬ災厄が待ち受けていた……。名手が策を巡らす、精巧かつ大胆な本格ミステリの快作! 解説=鳥飼否宇

9.『リンカーン弁護士』 マイクル・コナリー/古沢嘉通訳 講談社文庫 45点

<ストーリー>
名手コナリーが挑む初のリーガル・サスペンス

職業、弁護士 オフィスは高級車
スティーヴン・キング激賞!「本書は、ほんものの極上品(キャデラック)だ」

高級車の後部座席を事務所代わりにロサンジェルスを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。収入は苦しく誇れる地位もない。そんな彼に暴行容疑で逮捕された資産家の息子から弁護依頼が舞い込んだ。久々の儲け話に意気込むハラーだが……警察小説の名手が挑む迫真のリーガル・サスペンス。

10.『バッド・モンキーズ』 マット・ラフ/横山啓明訳 文藝春秋 40点

<ストーリー>
先行き予測不可能! 殺人の罪で逮捕された女が語りだした奇怪な物語――自分は殺人鬼ではなく、悪を殲滅(せんめつ)する秘密組織の一員なのだ……。正気と狂気、現実と悪夢が交錯するなかで展開するクールきわまる活劇と闘争。衝撃の真相が明らかになるラストまで、痛快に疾走する悪夢をお楽しみください。(NS)

週刊文春 12月10日号 より





各ストーリーは、各出版社のHPより引用しています。

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