「ミステリが読みたい!」ゼロ年代ミステリ ベスト・ランキング 海外篇


「ミステリが読みたい!2011年版」の第2特集としてゼロ年代ミステリ・ベスト50ガイドが掲載されていたので、その内のトップ10を、まずは海外篇から発表いたします。
「ミステリが読みたい!2011年版」ではさらに「ゼロ年代海外ミステリ座談会」なるものも企画されております。
興味がある方は手にとってご覧下さい。

さてはて、ゼロ年代というと9.11テロがあり、世界が再び紛争へと突入した時代でもあります。
日本では、小泉純一郎首相が大きな人気を博した時代でもありますが、戦後最大の好景気と言われても、輸出産業のみが恩恵を受け、我々庶民は、“痛み”のみを押し付けられ、いつの間にやら時代は、「格差社会」と言われるようになり、非正規雇用の問題やら学生の内定切りなど、一気に世相は暗くなってしまいました。
そして、民主党の躍進による政権交代、アメリカでは黒人として初めてのオバマ大統領の就任など、そしてノーベル平和賞の受賞など、時代が大きな変革の時期を迎えるかと思いつや、いずれも停滞し、失望感のみが広がっているような気がします。
迎える2010年代というのは、果たしてどんな時代となるでしょうか?

そんな事を考えつつ、またはゼロ年代を振り返るためにも、はたまたミステリーを楽しむ時くらいは気軽に何も考えずに堪能するためにも、この「ミステリが読みたい!2011年版」によるゼロ年代ミステリ ベスト・ランキングをご利用下さい。



1.『ミレニアム』三部作 スティーグ・ラーソン 399.5点





<ストーリー>
全世界で2100万部突破、2008年度世界書籍売り上げランキング第2位! 世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ三部作の第一部。映画化され、ヨーロッパを中心に各国でナンバー1の大ヒット

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。

2.『犬の力』 ドン・ウィンズロウ 244点

<ストーリー>
ドン・ウィンズロウ(『ストリート・キッズ』)、文句なしの最高傑作!

血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAのエージェント、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、苛烈な地獄絵図を描く--。

3.『神は銃弾』 ボストン・テラン 223.5点

<ストーリー>
元妻を殺し、娘を拉致したカルトを追え。復讐に燃える男の追撃行を鮮烈に描く傑作ノワール、登場。英国推理作家協会新人賞受賞作!

未来の巨匠の輝かしいデビュー作──解説をお願いした評論家・池上冬樹さんは、本書を一読し、そんな感想を抱いたそうです。そう、この作品には強烈な憤怒と悲嘆が満ちています。読む者を無理矢理その世界に引きずり込んでしまうほどの。 カリフォルニアの砂漠を舞台にした、英国推理作家協会新人賞受賞の復讐小説。この世の悪徳のただなかで、正義を求めて苦闘をつづける主人公たちと、ともに荒野の悪路を旅してください。その果てには、感動が待ち受けているのです。(NS)

4.『ポップ1280』 ジム・トンプスン 184点

<ストーリー>
伝説のカルト作家、ジム・トンプスンの代表作!

ポッツヴィル、人口1280。保安官ニック・コーリーが、考え抜いた末に得た結論は「どうしたらいいか皆目見当がつかない」だった。小さな田舎町に爆発する、殺人と罠の圧倒的ドラマ。暗黒小説の伝説的作品。

5.『ウォッチメイカー』 ジェフリー・ディーヴァー 158点

<ストーリー>
『このミス』1位、『週刊文春ミステリー』1位の大傑作!
残忍な殺人現場に残されたアンティークの時計。被害者候補はあと8人…史上最強の敵にライムとサックスはどう立ち向かうのか!?

“ウォッチメイカー”と名乗る殺人者あらわる! 手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明、被害者候補はあと8人いる――尋問の天才ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。2007年度のミステリ各賞を総なめにしたシリーズ第7弾。





6.『チャイルド44』 トム・ロブ・スミス 157点

<ストーリー>
この国家は連続殺人の存在を認めない。ゆえに犯人は自由に殺しつづける――。リドリー・スコット監督で映画化!

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた……。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作!

7.『夜のフロスト』 R・D・ウィングフィールド 148.5点

<ストーリー>
流感警報発令中。続出する病気欠勤にデントン署も壊滅状態。折悪しく、町には中傷の手紙がばらまかれ、連続老女切り裂き犯が暗躍を開始する。記録破りの死体の山が築かれるなか、流感ウィルスにも見放されたフロスト警部に打つ手はあるのか……? さすがの名物警部も、今回ばかりは青息吐息。『クリスマスのフロスト』『フロスト日和』につづく、人気の英国警察小説シリーズ第3弾。解説=霞流一

8.『荊の城』 サラ・ウォーターズ 144.5点

<ストーリー>
【CWA賞ヒストリカル・ダガー受賞】

19世紀半ばのロンドン。17歳になる孤児スウは、故買屋の一家とともに暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウはためらいながらも、話にのることにするのだが……。『半身』のウォーターズ、待望の第2弾。

9.『わが心臓の痛み』 マイクル・コナリー 139点

<ストーリー>
2001年度『このミステリーがすごい!』第6位、クリント・イーストウッド監督・主演映画化!

連続殺人犯を追い、数々の難事件を解決してきたFBI捜査官テリー・マッケイレブ。長年にわたる激務とストレスがもとで、心筋症の悪化に倒れた彼は、早期引退を余儀なくされた。その後、心臓移植の手術を受けて退院した彼のもとに、美しき女性グラシエラが現われる。彼女は、マッケイレブの胸にある心臓がコンビニ強盗に遭って絶命した妹のものだと語った。悪に対する怒りに駆り立てられたマッケイレブは再び捜査に乗り出す。因縁の糸に繰られ、事件はやがてほつれ目を見せはじめるが…。





10.『風の影』 カルロス・ルイス・サフォン 138点

<ストーリー>
世界各国で読まれる大ベストセラー小説!

1945年バルセロナ。霧深い夏の朝、少年ダニエルは父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で1冊の本に出会った。謎の作家、都市の迷宮…。歴史、冒険、ロマンスあふれる世界的大ベストセラー。

各ストーリーは、各出版社のHPより引用しています。
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