[ 読書感想 ] 志賀直哉 [ちくま日本文学] 〜僕の生まれた頃のような日本の原風景が広がる。〜
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 志賀直哉 1883‐1971。宮城県石巻の生まれ。学習院より東大英文科に進んだが、このころから小説家を志し、「或る朝」「網走まで」などを書く。 雑誌「白樺」に参加…
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 志賀直哉 1883‐1971。宮城県石巻の生まれ。学習院より東大英文科に進んだが、このころから小説家を志し、「或る朝」「網走まで」などを書く。 雑誌「白樺」に参加…
「高瀬舟」を読んだ方々に共通して浮かぶ、この「高瀬舟」のテーマに尊厳死というものがあります。 「高瀬舟縁起」で、森鴎外はこう書いている。 此話は翁草(おきなぐさ)に出ている。私はこれを読んで、其中に二つの大…
“わたくしはこれまで、どこと云って自分のいて好い所と云うものがございませんでした。” 罪人である喜助の言葉 役人である庄兵衛は喜助がお上から貰った二百文の貯蓄をありがたがっているのを聞き、自分の身上と比べる…
夏目漱石と森鴎外との違い 僕が読んだ新潮社の全集は、ほとんどの森鴎外の代表作が掲載されている。 幾つか、ちくま文庫ではなく筑摩書房の単行本も含め比較した結果、そうしました。 僕が読んだのは、日…
最初にお断りしておきます。 本記事は、森鴎外の『高瀬舟』の核心に触れています。 僕は、優れた文学なり映画、その他芸術は、例え、その結末を聞かされようと、自分が読んだり、観たりした時には、おそらく忘れているだろうし、その読…
3年がかりでしょうか、5年でしょうか。 やっと、「新潮社 日本文学全集 3 森鴎外」を読み終えることが出来ました。 図書館にも、やっとこさ返すことが出来ます^^ 森鴎外は、そのほとんどの代表作は読みたいと思…
青年 (新潮文庫) 青年 (新潮文庫)の他のレビューをみる» 評価: 森 鴎外 新潮社 ¥ 460 (1948-12) 夏目漱石は一時、集中的にその作品を読んだことがあります。現在、同じ明治の文豪である森鴎外…
夏目漱石といえば、誰もが知る国民的作家です。しかしながら、「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「三四郎」「草枕」は読まれても、「それから」「行人」「こころ」「門」などの近代人の生き方を追求した作品は、あまり読まれてはいないので…