[ 読後感想 ] 大江健三郎著『宙返り(上)』 オウム真理教事件を受けて、大江健三郎氏が何をどのようなことを読者に訴えようとしているのかを考えつつ、下巻に取りかかった。
僕は、1968年生まれで、現在、52歳だが、リアルタイムで経験したオウム真理教事件は、相当ショックであった。 世間一般の人同様、理系の大学院まで行ったような高学歴な人間が、麻原のインチキくさい、似非科学に騙…
読書、本の書評ブログ。
僕は、1968年生まれで、現在、52歳だが、リアルタイムで経験したオウム真理教事件は、相当ショックであった。 世間一般の人同様、理系の大学院まで行ったような高学歴な人間が、麻原のインチキくさい、似非科学に騙…
取っ付き難いと言われる大江健三郎氏だが、僕のミステリー以外の読書歴では、村上春樹と並んで、よく読んでいる作家である。 が、確かに取っ付きにくい。僕も、何となく、その世界に浸りたい時期と読むことすらできない状…
この「芽むしり仔撃ち」は、大江健三郎氏のみずみずしい感性で書かれた初の長編作品である。 <ストーリー>太平洋戦争末期、山中に集団疎開した感化院の少年たちは、疫病の流行とともに、山村に閉じ込められ、完全に外界から遮断される…
ノーベル賞を取って有名になったため、大江健三郎の名前はよく知られるようになりましたが、ニュースステーションやNHKなどのテレビにもよく出演しています。しかし、実際にその文学作品を手にとって読んだことのある人は少ないでしょ…