日本、世界の名著読書案内の書籍まとめ


 

NHKの「100分 de 名著」が、それなりに話題になっており、好きな人も、そんなに少なくないようだ。
教養的知識として、世界的名著の内容を短時間で知るための気軽なブックガイドが、それなりのロングセラーとなっているようだ。

ここでは、そういった軽いブックガイド本よりも、もう少し本格的な日本および世界の名著案内の本を特集します。

角川ソフィア文庫の大人のための名著

大人のための世界の名著50 大人のための名著 (角川ソフィア文庫)
大人のための日本の名著50 大人のための名著 (角川ソフィア文庫)

オーソドックスな一般教養に相応しい名著が50作品選ばれている。

1作品、6ページにわたり、「著者と作品紹介」3ページにわたる「要約」「読みどころと名言」「編者からひとこと」「文献案内」で構成されている。

目次

1.自分を知るために

2. 人間を知るために

3.社会を知るために





4.歴史を知るために

5.自然を知るために

手っ取り早く、日本、世界の代表的な名著を知るにはよいだろう。

中公新書の名著シリーズ

日本の名著―近代の思想 (中公新書)
現代社会学の名著 (中公新書)
現代政治学の名著 (中公新書)
精神分析の名著 – フロイトから土居健郎まで (中公新書)
外国人による日本論の名著―ゴンチャロフからパンゲまで (中公新書)
現代歴史学の名著 (中公新書)
新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)
武士道の名著 – 日本人の精神史 (中公新書)
戦略論の名著 – 孫子、マキアヴェリから現代まで (中公新書)
世界の名著―マキアヴェリからサルトルまで (中公新書 (16))
現代経済学の名著 (中公新書)
現代科学論の名著 (中公新書)
現代アジア論の名著 (中公新書)
近代哲学の名著 - デカルトからマルクスまでの24冊 (中公新書)
現代哲学の名著―20世紀の20冊 (中公新書)

学生及び向学心を持ち学問的興味を持つ人に向けて書かれている。

こちらは、ちくま新書の場合と違い、主に20世紀に書かれた現代の名著を取り上げている。

ちくま新書の場合と違い、1冊あたり約15冊前後の名著を取り上げており、ちくま新書と比べ1冊あたり比較的ページ数を割いて紹介しているため、より深く知ることができる。

また、著者の名前が挙げられているのは、多くは編者であり、実際の名著の紹介は分担されて書かれている。

ちくま新書の名著30シリーズ

社会学の名著30 (ちくま新書)
政治学の名著30 (ちくま新書)
正義論の名著 (ちくま新書)
経済学の名著30 (ちくま新書)
メディア論の名著30 (ちくま新書)
心理学の名著30 (ちくま新書)
日本思想史の名著30 (ちくま新書)
現代思想の名著30 (ちくま新書 1259)
歴史学の名著30 (ちくま新書)
宗教学の名著30 (ちくま新書)





中公新書の名著シリーズとの違いは、取り上げる書籍が時代を問わず、古今東西の名著を取り上げている。

また、中公新書は15冊程度、取り上げているのに対して、それぞれ30冊取り上げているので、1冊当たりの各紹介文が若干物足りなさを感じる場合がある。

T・バトラー=ボードンの50の名著シリーズ

世界の自己啓発50の名著 (5分でわかる50の名著シリーズ) (ディスカヴァーリベラルアーツカレッジ) (LIBERAL ARTS COLLEGE)
世界の経済学 50の名著 (5分でわかる50の名著シリーズ) (ディスカヴァーリベラルアーツカレッジ) (LIBERAL ARTS COLLEGE)
世界の哲学50の名著 新装版 (5分でわかる50の名著シリーズ) (ディスカヴァーリベラルアーツカレッジ) (LIBERAL ARTS COLLEGE)
世界の心理学50の名著 (5分でわかる50の名著シリーズ) (ディスカヴァーリベラルアーツカレッジ) (LIBERAL ARTS COLLEGE)
世界の政治思想50の名著 エッセンスを論じる
世界のスピリチュアル50の名著 エッセンスを知る
世界の成功哲学50の名著 エッセンスを解く
お金と富の哲学世界の名著50

世界の名著を一般読者にもわかりやすいように肩が凝らない感じで解説する。

それぞれの著書を6〜10ページ前後で紹介している。

取り上げている書物は、古典も含まれるが、一般読者の存在を意識した内容となっている。

また、ほとんどの書物は翻訳が存在する。

成功哲学から経済学まで幅広い分野の本を紹介しているが、それぞれの分野における知識も深い。

名著案内は、紹介文を読んでいるだけで知識が広まり、教養を深くする感があるが、ことに、このT・バトラー=ボードンの50の名著シリーズは、一般読者により近い分、その感が大きい。

 

人文書院によるブックガイドシリーズ 基本の30冊





倫理学 (ブックガイドシリーズ基本の30冊)
経済学 (ブックガイドシリーズ―基本の30冊)
日本史学 (ブックガイドシリーズ基本の30冊)
グローバル政治理論 (ブックガイドシリーズ―基本の30冊)
科学哲学 (ブックガイドシリーズ基本の30冊)
環境と社会 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)
メディア論 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)
東アジア論 (ブックガイドシリーズ基本の30冊)
マンガ・スタディーズ (ブックガイドシリーズ基本の30冊)
文化人類学 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)
日本思想史 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)
宗教学 (ブックガイドシリーズ―基本の30冊)
政治哲学 (ブックガイドシリーズ 基本の30冊)

一般的に知られる名著も紹介されるが、様々な角度から学問的意義を持つ作品が紹介されている。

中には、一般人も思わず興味を抱かせる、あまり知られていない本も紹介されている。

ただ、やはり一般読者に向けてというよりは、学部生、大学院生などを読者として想定しているように思える。

 

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