これが傑作かあ!? 鈴木光司 『エッジ』


評価:
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(2008-12-19)

大ヒットした映画『リング
』の原作者が鈴木光司であることをどれだけの人が知っているであろう。
僕の『リング』との出会いは、高橋克典、、原田芳雄出演のTV版であった。
映画で主人公が女性に変えられたが、原作も原作に割と忠実であったTV版『リング』も主人公は男であった。
映画版とテレビ版が同包されている『リング コンプリートBOX』が発売されているようです。
このテレビ版を見て面白いと思い、原作である鈴木光司の『リング
』を読み、続編である『らせん
』、『ループ
』と楽しませてもらった。
映画版の『リング』は、TVからシャリンシャリンという不気味な音とともに顔を出す貞子の怖さが話題となっていたが、原作者である鈴木光司は、そういう怖さを狙っているのではなく、『リング』も最後の増殖するビデオテープに怖さの重点を置いていた。
続編である『らせん』は、ちょっと僕的にはしんどかったが、SF小説みたいな『ループ』とラストがリンクし、楽しませて貰った。
その鈴木光司が、NHKの「週刊ブックレビュー」において、何年ぶりかの新作であるこの『エッジ』のことを「自身の傑作だ」というではないか。
そうなると、どうしてもよまざろうえなくなるではないか。
今度の作品『エッジ』も、その怖さが円周率から来ていると言う。
理科系である僕は、果たして円周率から、どのような怖さが来るのだろうかと色々、想像をめぐらせて読んでみた。
が、結論から言うとその恐怖は荒唐無稽で全く面白くないのだ。
以下に僕の感想を述べる。






エッジ 上
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<ストーリー>
冴子は、18年前に行方不明になった父への想いを抱えながら、全世界で相次ぐ失踪事件の謎を追う。この謎を解けば、父に会えるかもしれない。調べていくうちに、恐るべき事態が進行しつつあることに気づくが……

<感想>
-世界はみんなが思っているほど、堅牢にはできてはいないんだー

円周率の異変と失踪とにどんな関係があるだろうと、興味深く読み進めていたのですが、下巻あたりから明らかにされる真相は、あまりに抽象過ぎてなんら恐怖を呼び起こされませんでした。
主人公・冴子の父親である科学者、栗山眞一郎(この名前は、ニューアカデミシャンであった自由大学など幅広い学識の持ち主、栗本慎一郎から取られたのではないかと思うのですが)の失踪の真相も、とても荒唐無稽でついていけませんでした。

映画も原作も読んではいないのですが、小松左京の『日本沈没』のような話でした。

鈴木光司は、『リング』『らせん』『ループ』と楽しませてもらったのですが、僕の読書力が上がったのか、鈴木光司の力量が落ちたのかは定かではありませんが、今後はこの『エッジ』を傑作だという鈴木光司の著作は、もう読まないことにしました。





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