[ 書評 ネタバレ注意 ] ガブリエル・ガルシア=マルケス著『予告された殺人の記録』〜映画的構成の面白さ

  文学者も含め、改めて文学におけるストーリーの面白さを再認識させた『百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)』で有名なガブリエル・ガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』を読んでみ…

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[ 書評 ] 『ジーキル博士とハイド氏』〜単なるホラーではなく、純文学であり、現代の寓話であり、神話である。〜

  一体、何十年くらい積ん読本になっていたか、わからないが、世界近代文学読書案内の書籍まとめで紹介した木原武一氏の『要約世界文学全集1 (新潮文庫)』に魅力的に紹介されており、薄い本であったために、やっと手に取…

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[ 読書日記 ] ドストエフスキー 亀山 郁夫翻訳『 悪霊〈1〉』(光文社古典新訳文庫)

  ドストエフスキーは、好きな作家で、今まで、『罪と罰』、『白痴』などを、高校生時代や社会人になってから、僕の人生の中で別々の時代に読んでいる。 この記事は、『悪霊1』を読みながらメモしてきた事を中心に、ごく簡…

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[書評]モラヴィア『軽蔑』(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集)河出書房新社

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[書評]ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』1巻読了

  チャールズ・ディケンズと言えばイギリス文学を代表するだけではなく。世界文学を代表する作家である。 その自伝的色彩の強い『デイヴィッド・コッパフィールド』全4巻のうち第1巻を読み終えました。 自伝的色彩は強い…

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犯罪と小説 文学を読む意味 ドストエフスキー『罪と罰』を例に 角田光代『森に眠る魚』の紹介を兼ねて

1.はじめに 本記事は、角田光代さんの『森に眠る魚』の物語の背景となるお受験殺人と一般に呼ばれる文京区幼女殺人事件との関係、もっと普遍的に犯罪と小説との関係について『罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)』を例に取り、書い…

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ジョージ・オーウェル「1984年」におけるファシズム装置

  1984年 (小説) – Wikipedia. このジョージ・オーウェル – Wikipedia.作の「一九八四年」は、大ベストセラーとなった村上春樹の「1Q84」の題名の下敷きにな…

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池澤夏樹個人編集世界文学全集『軽蔑』より-シナリオライターって、大変

  シナリオ・ライター=脚本家って、前々から縁の下の力持ちだなぁ。 映画って、結局、監督のものだし、ハリウッドでは、プロデューサーの力って大よなって前々から思っていたのですが、 この『軽蔑』に思わず、その恵まれ…

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お子さんへのクリスマス・プレゼントにディケンズの『クリスマス・キャロル』を

僕は、子供の頃、親から毎年、誕生日プレゼントなんかに絵本や本をプレゼントされていました。 そのために、本好きとなりました。 最初は、ぐりとぐらでした。 今の時代、絵本とかは売れているらしいですが、小中高生に本をプレゼント…

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世界文学の名作ドストエフスキー「罪と罰」について

僕は、本書を中学生の時に父から薦められました。しかし、非常に難解で書いてある事が解らず、挫折しました。二度目に手に取ったのは大学生の頃です。 <ストーリー>主人公のラスコーリニコフは人間を“凡人”と“非凡人”とに分け、“…

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