第139回直木賞発表


第139回直木賞は、井上荒野(あれの)氏著 『切羽(きりは)へ』に。

新鮮さが評価された芥川賞に対して、直木賞は「熟成度」が重視されたらしい。
井上荒野(あれの)氏は、89年にデビューしてから、10年以上、本が出版されない時期があったという。

今第139回直木賞では、デビュー作や新機軸などの新鮮な候補作が多かった中、『切羽(きりは)へ』は、決選投票で満票を獲得したという。

平岩弓枝選考委員は、構成や文体が確かで人物が描けているという小説のイロハが「ほぼ完璧」と評価。
また、「作家として大人」と高く技量を認めた。

静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。

第139回 直木賞候補作
愛しの座敷わらし』 著:荻原 浩  出版社: 朝日新聞出版





生まれてすぐに家族になるわけじゃない。一緒にいるから、家族になるのだ。東京から田舎に引っ越した一家が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、ささやかな希望と再生の物語。

あぽやん』 著:新野 剛志  出版社: 文藝春秋

発券ミス、予約重複……空港のカウンターの裏で起こる様々なトラブルを解決するのが「あぽやん」。ツアー会社に勤める男の成長を描く

鼓笛隊の襲来』 著:三崎亜記  出版社: 光文社

戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。

千両花嫁―とびきり屋見立て帖』 著:山本 兼一  出版社: 集英社

駆け落ち夫婦が開いた京の道具屋は新撰組や龍馬がお客。“見立て”と“度胸”で幕末の世を渡っていく「はんなり」系痛快時代小説誕生





のぼうの城』 著:和田 竜  出版社: 小学館

城戸賞受賞、注目の大型新人脚本家が自ら小説化!武・智・仁で統率する従来の武将とは異なる、駄目だが人間臭い魅力で衆人を惹きつけて止まない英傑像を提示した、まったく新しいエンタテインメント小説

第139回 芥川賞受賞作品についてはこちら
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