第140回直木賞が天童荒太さんと山本兼一さんの『利休にたずねよ』に決定!!


情報が少し、遅くなりましたが、15日に直木賞の発表があったのでお知らせしておきます。
直木賞受賞作品は、今回、天童荒太さんの『悼む人』と山本兼一さんの『利休にたずねよ』の2作品となりました。

天童荒太さんの『悼む人』は、事件や事故死の現場で死者を悼む放浪の旅を続ける男性の物語。
誰もが平等に扱われることを空論としないための思考実験のようで、格差を肯定する共同体のありかたへの問題提起にもなっている。
天童さんは、「次はいつ書くか分からないので、選考委員が気をつかってくれたと思う」と会見で冗談めかして語っていた。


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<ストーリー>
全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人(さかつき・しずと)。
彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる。

週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた――。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。著者畢生(ひっせい)の傑作長篇がいよいよ登場です。

天童 荒太
1960年、愛媛県生まれ。
86年に『白の家族』で第十三回野性時代新人賞を受賞。
93年には『孤独の歌声
』が第六回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。
また、96年には『家族狩り
』で第九回山本周五郎賞を受賞。
2000年にはベストセラーとなった『永遠の仔
』で第五十三回日本推理作家協会賞を受賞。
そのほかの著作に『あふれた愛
』、『包帯クラブ The Bandage Club
』、画文集『あなたが想う本
』(舟越桂と共著)、対談集『少年とアフリカ 音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話
』(坂本龍一と共著)などがある。

アッシュから一言
話題になった『永遠の仔』は、大変、面白く一気に読めましたが、『家族狩り』は、キツイ話でした。

一方、山本兼一さんの『利休にたずねよ』は、利休の秘められた恋を軸にした時代小説。
恋をあきらめ、茶を選んだ利休が茶に誠実に生き続けることで、秀吉に切腹を命じられる姿が浮かんでくる。

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<ストーリー>
己れの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休。茶聖ではなく、人間利休に心魅かれる著者が、その謎に包まれた生涯を解き明かす。

飛び抜けた美的センスを持ち、刀の抜き身のごとき鋭さを感じさせる若者が恋に落ちた。堺の魚屋の息子・千与四郎――。後に茶の湯を大成した男・千利休である。
女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、気に入られ、天下一の茶頭に昇り詰めていく。
利休は一茶人にとどまらず、秀吉の参謀としてその力を如何なく発揮。秀吉の天下取りを強力に後押しした。しかし、その鋭さゆえに、やがて対立。秀吉に嫌われ、切腹を命ぜられる。

本書は、利休好みの水指を見て、そのふくよかさに驚き、侘び茶人という一般的解釈に疑問を感じた著者が、利休の研ぎ澄まされた感性、色艶のある世界を生み出した背景に何があったのかに迫った長編歴史小説である。

山本兼一
1956年(昭和31年)、京都市生まれ。同志社大学卒業後、出版社勤務、フリーランスのライターを経て作家になる。
1999年、「弾正の鷹」で「小説NON創刊150号記念短編時代小説賞」佳作。2002年、『白鷹伝―戦国秘録
』(祥伝社)でデビュー。2004年、『火天の城
』(文藝春秋)で第11回松本清張賞を受賞。2005年、同作が第132回直木賞候補に選出される。2008年、『千両花嫁―とびきり屋見立帖
』(文藝春秋)で第139回直木賞候補になるなど、いま最も勢いのある時代小説作家として注目されている。
その他の著作に、『雷神の筒
』(集英社)『いっしん虎徹
』(文藝春秋)『弾正の鷹
』(祥伝社)『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎
』(講談社)がある。

選考委員の井上ひさしさんが「(天童作品は)ドストエフスキーが取り組むような問題、(山本作品は)娯楽小説の王道。受賞両作に共通点があるとすれば日本語で書かれていることぐらい。」そう冗談を言うほど、今回の直木賞受賞作品は、一見バラバラ。
「しかし」と井上さんは続ける。「『悼む人』も『利休にたずねよ』も、自立した個の姿が描かれている。強い信念をもった人がどんなにつらくとも選んだ人生を生きていくというのが特色だろうと思います。」

芥川賞の結果はこちら   文学する! | 第140回芥川賞が決定

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