「ダヴィンチ・コード」について


ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥
ご存知、ベストセラーの「ダヴィンチ・コード」について語りたいと思います。
この本は、最初に美術関係への記載は全て真実だと断りが入れられています。小説の中で、ダヴィンチの描いた「最後の晩餐」などに今まで一般には知られていない隠された解釈を紹介してあります。
また、シオン修道会や秘密結社、娼婦だとも流布されていたマグダラのマリアについても大きくクローズアップしています。


ダ・ヴィンチ・コード (下)
ダ・ヴィンチ・コード (下)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥

物語の発端は、ルーブル美術館館長が何者かに殺さる所から始ります。その館長は、ある秘密結社の総長でキリスト教の秘密の鍵を示すキーストーンのありかを知る3人のうちの1人です。館長は、殺される寸前、暗殺者からキーストーンのありかを知る他の2人も既に殺されている事実を知らされます。“このままでは、キーストーンのありかが永遠に閉ざされてしまう”と思った館長は、残る力を振り絞り暗号とダイニングメッセージを残します。
そのメッセージとは、その晩会う事になっていた気鋭の象徴学者を呼べというメッセージでした。他にも数字の暗号のようなものを残していました。

警部に呼ばれた象徴学者(絵画に描かれてあるシンボルを読み取る学者)は、一面識もない自分に何故ダイニングメッセージでよばれたのかが不思議に感じています。一方、警部の方は、この象徴学者が犯人ではないかと疑いを持っています。その現場に、フランス警察に暗号解読者として勤める館長の娘が現れます。その娘は、あるショッキングな事から父親である館長とは何年も会っていない絶縁状態でした。その娘は、暗号解読者として現場写真から知ったダイニングメッセージを自分の解釈で読み取っており、協力者として象徴学者の力を借りる必要性を感じており、同時に、その象徴学者が犯人として疑われており窮地に陥ってる現状も把握しています。





成り行き上、2人は現場から逃避行します。フランス警察から追われながらも、2人は館長の残したメッセージを自分たちの対場から解釈していきます。象徴学者の方が、その学識から優位に立っていますが。
指名手配を受けながら、2人はキーストーンのありかを知ろうとします。解釈した知見から、スイス銀行に納められていたキーストーンを手に入れたと思ったのですが、キーストーンのありかを示す手紙は暗号でしか解けない機械に封じ込められていました。象徴学者は、そのためキーストーンについて研究をしている親友の学者を頼ります。

ここから、2人の学者が、その娘に説明する形でキリスト教にまつわる秘密やダヴィンチが絵画に残した暗号について紹介されます。
物語は、キーストーンを狙う暗殺者とその黒幕、フランス警察と3者が絡み合い物語が進んでいきます。

推理小説としては、水準クラスなのですが、じょじょに明らかにされるキリスト教にまつわる秘密が面白く興味が尽きません。

関連するテレビも既に幾つか放映されており、再びブームが来ました。
僕は、このキリスト教やダヴィンチが残した暗号をもっと知ろうと副読本の「ダヴィンチコードの真実」を購入し、読んでみたのですが、この「ダヴィンチ・コード」に書かれているキリスト教やダヴィンチに関する記載は、専門の学者の間では、主流の考えではなく、どちらかといえば異端な仮説らしいです。





それでも、「ダヴィンチ・コード」に書かれている事は刺激的でフィクションとしても十分に楽しめます。
象徴学者にトム・ハンクス、娘役にオードリ・トゥ・トゥで映画が公開されています。配役は小説のイメージ通りです。

評価:★★★★半分☆

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ダ・ヴィンチ・コードの「真実」
ダ・ヴィンチ・コードの「真実」
ダン・バースタイン, 沖田 樹梨亜





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  9. ゼルダさん、bonejiveさん、コメント、TBありがとうございます。
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