第139回 芥川賞発表!


第139回芥川賞は楊逸(ヤンイー)氏の『時が滲む朝』が受賞。
楊逸氏は、前回の芥川賞の候補にもなっていたが、物語はともかく日本語が文学のレベルとしてはどうかということで見送られたらしい。
しかし、今回は、前回に候補に挙がった作品とは趣を変え、結果として、それが功を制したかたちとなった。
日本語も申し分ないと選考者らから評価を得た。
尚、芥川賞の長い歴史において、母国語を日本語としない方が選ばれたのは初めてであるとのこと。
外国では、「ロリータ」のナボコフ等、母国語としない言語を用いて優れた作品を発表する作家も珍しくないとのことだが、日本もやっとその潮流に追い着いたというところだろう。



■内容紹介■
梁浩遠と謝志強。2人の中国人大学生の成長を通して、現代中国と日本を描ききった力作。『ワンちゃん』に次ぐ期待の新鋭の第2作!

1988年夏、中国の名門大学に進学した2人の学生、梁浩遠(りょう・こうえん)と謝志強(しゃ・しきょう)。様々な地方から入学した学生たちと出会うなかで、2人は「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考え、天安門広場に行き着く――。

大学のキャンパスで浩遠と志強が出会った「我愛中国」とは。同窓の友人たちとの議論や学生生活を通して、現代中国の実像を丹念に描きつつ、中国人の心情がリアルに伝わってくる力作です。
物語の後半では日本も登場し、国境を越えるダイナミックな展開から目が離せません。衝撃の前作『ワンちゃん』から半年、スケールアップした新鋭の最新作です。(KN)

文藝春秋|時が滲む朝(楊 逸)より





候補作 (受賞作を除く著者50音順)
・「眼と太陽」 (文藝 2008年 05月号) 著:磯崎憲一郎
・「ctの深い川の町」 (群像 2008年 06月号) 著:岡崎祥久
・「マイクロバス」 (新潮 2008年 04月号) 著:小野正嗣
・「月食の日」 (文学界 2008年 05月号) 著:木村紅美
・『婚礼、葬礼、その他』 (文学界3月号) 著:津村記久子
・『走ル』 (文藝春号) 著:羽田圭介

第138回 直木賞受賞作品についてはこちら
ミステリーが好き・・・ | 第139回直木賞発表

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