[ 書評 ] 吉見俊哉『平成時代』〜平成の時代の失敗から学べ〜


 

内容紹介

平成の三〇年は「壮大な失敗」だった.
「失敗」を全分野で総括することからしか展望は描けない.経済,政治,社会,文化で果たして何がおきたのか.
社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先の空虚な現実を総括する.

内容(「BOOK」データベースより)

平成の三〇年は「壮大な失敗」、今後も続く「失われる半世紀」への序曲であった…。「失敗」と「ショック」の意味を多分野にわたりシビアに総括することからしか、新たな展望は描けない。経済、政治、社会、文化でこの三〇年間、何がおきたのか。
社会学者吉見俊哉が「ポスト戦後社会」の先に待っていた空虚な現実を総括する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉見/俊哉





1957年東京都生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、東京大学大学院情報学環教授。
専攻は社会学・文化研究・メディア研究。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

平成時代 (岩波新書)





読書レビュー

著者も言うように、天皇が親政を行っている時代ではないので、「平成時代」というのは存在しない。

僕は、小泉政権までは、時代の空気というのも掴んでいたつもりだが、ここ5年、急激な変化を掴めないでいる。
僕にとっての、ここ5年の一番の掴み所の難しさは、ネットの大衆化であり、SNSの浸透である。
その辺の部分は、さらりと書き込まれているが、この本とちくま新書の「平成史講義 (ちくま新書)」によって、少し、民主党政権以降の社会の流れを掴めたと思う。





また、参考文献は、流石は吉見俊哉氏だけあって、この時代を掴む文献の宝庫である。
この本によって、読むべき本が、ゴソッと増えた。

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