最も歴史ある週刊文春2007ミステリーベスト10 海外部門 発表!!

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海外部門のベスト10を発表します。


1.ウォッチメイカー         96
  ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子訳    文藝春秋

どんでん返しに次ぐどんでん返し、人気シリーズの最高傑作!
<ストーリー>

残忍な殺人事件が2件起きる。
ともに被害者に死にゆくまでの時間を味わわせようとする拷問に似た殺し方だった。
四肢麻痺の科学捜査官リンカーン・ライムは、殺人鬼ウォッチメイカーを追うが、調べを進めていくと、現場に残された時計と同じ時計を10個買っていることを知る。
残り8人も殺されるというのか?

一方、相棒のニューヨーク市警の女刑事アメリア・サックスは、会計士殺人事件を追い、調べを進めると、事件に市警の腐敗した警官が絡んでいることがわかってくる。

やがてこの二つの事件は、交差していく・・・

記念すべきリンカーン・ライム・シリーズ1作目『ボーン・コレクター』のレビューはコチラ
ミステリーが好き・・・ | 映画よりも断然面白い「ボーン・コレクター」

2.復讐はお好き?          56
  カール・ハイアセン/田村義進訳        文春文庫

“犯罪小説界のマーク・トゥエイン”の異名を持つハイアセンの児玉清氏もお薦めの最新ベストセラー
<ストーリー>

ジョーイ・ペローネは夫のチャズに足を掴まれて、豪華客船のデッキの上から海に突き落とされる。
だがジョーイは、大学時代は水泳部の副キャプテン。
島にやっとの思いで辿り着いたジョーイは、自分を殺そうとした夫に復讐を誓う。

ジョーイは次第にチャズに迫っていくが、相手にも強力な悪党がついていた。

3.石のささやき           49
  トマス・H・クック/村松潔訳         文春文庫

<ストーリー>
留置場に入れられた弁護士の「おまえ」は、取調室で旧知の刑事と対峙し、事件を振り返ることになる。
過去の「わたし」は、姉のダイアナを襲った悲劇を語る。
一人息子のジェイソンが池で溺死したのだ。
事件として片付けられたが、姉は夫のマークに疑念を抱き、やがて姉は、娘のパティに近づき、何かしら邪悪な世界へ誘い込もうとしているように見えた。

「わたし」は、何とかしなくてはと思う・・・

<評者より>
「同じようなテーマを取り扱っても常に新鮮なのは、トマス・H・クックが人間心理の普遍性をとことん掘り下げているからだ。」

4.双生児              48
  クリストファー・プリースト/古沢嘉通訳     早川書房

『奇術師』で話題をさらった稀代の物語作家ブリーストの英国SF協会賞とアーサー・C・クラーク賞をダブル受賞をした歴史改変小説。
<ストーリー>

サイン会をしていた歴史ノンフィクション作家のスチュワート・グラットンにある女性がコピーを差し出す。
それは、グラットンが次回作のために調査していた第二次大戦中に活躍した空軍大尉J・L・ソウヤーの回顧録だった。
だが本当にグラットンが探していた男なのか?
ジェイコブ・ルーカス・ソウヤー、通称ジャックには、一卵性双生児のジョーがいたからだ。

物語は、ジャックとジョーという同じイニシャルJを持った2人の男を語り手にして、分岐した歴史を明らかにしていく。

<評者より>
「歴史ノンフィクションと見紛う迫真の第二次世界大戦秘史が、迷宮的小説世界に化けていく。冒頭から伏線満載で再読三読に耐える力作」

5.TOKYO YEAR ZERO  47
  デイヴィット・ビーズ/酒井武志訳

占領期の日本を舞台にした日本の出版社が直接依頼した日本発、英米同時刊行の「東京三部作」の第1弾
<ストーリー>

1945年8月15日の午前、警視庁捜査1課の三波警部補は殺人事件の知らせを受ける。
品川の海軍第一衣糧廠女子寮において変死体が発見されたのだ。
憲兵隊の管轄だったが、品川署は事件の捜査を要請する。
結局、憲兵隊が捜査に着手するものの敗戦により頓挫する。

だが一年後の夏、また女性の死体が二つ発見される。
犯行の手口から1年前の品川の事件と同一犯と見られた。

<評者より>
「社会派推理小説の金字塔が生まれた。」
「次回作以降にも大いに期待したい。」
「人の心の闇に迫る傑作。」

6.大鴉の啼く冬 (創元推理文庫 M ク 13-1)            42
  アン・クリーヴス/玉木亨訳    創元推理文庫

2006年度のCWA賞長編賞に輝いた四部作シリーズの第一作
<ストーリー>

スコットランドの北東にあるシェトランド諸島。
その島で新年早々女子高生が死体で発見される。
大鴉と暮らす孤独な老人マグナスは元日に被害者とその友人を自宅でもてなし、その3日後にも彼女を招いていたが、実は彼は8年前の少女失踪事件の容疑者であった。

事件を捜査するジミー・ペレス警部もシェトランドの育ち。
捜査する側もされる側も顔見知りという狭い世界の中で、彼はやがて被害者が島の男たちを手玉にとっていたらしいことを突き止める。

彼女を取り巻く人間関係が明らかになりつつあったとき、新たな死体が・・・

<評者より>
「意外な犯人には、あっと驚くこと請け合い」
「本格ミステリーの醍醐味を十分に満喫させる佳作」

7.夜愁                41
  サラ・ウォーターズ/中村有希訳  創元者推理文庫

半身』(2003年第1位)『荊[いばら]の城』(04年第2位)に続くブッカー賞最終候補作の純文学ミステリー
<ストーリー>

1947年のロンドン。
第二次世界大戦の爪痕の残る街で人はひっそりと、だがしぶとく生きていた。

怪しげな治療法を施す医師宅の屋根裏部屋に住む男装麗人ケイ。
その医者に通う年配のホレイスと、いつも優しく寄り添う青年・ダンカン。
ダンカンの姉ヴィヴィアンは、ヘレンとともに結婚斡旋所で働き、ヘランは売れっ子作家・ジュリンと同棲生活を送っていた。

そんな彼らも3年前の1944年には、全く別の人生を歩んでいた。
ある者は消防隊員として、ある者は囚人として、ある者は看守として。

<評者より>
「不思議な読後感」
「章が進むごとに時代が遡る意表をつく構成が成功している」

8.終決者たち             40
  マイクル・コナリー/古沢嘉通訳  講談社文庫

アメリカミステリー界の巨匠によるシリーズ第11弾
<ストーリー>

警察を引退、しばらく私立探偵として活躍していたハリー・ボッシュ。
彼は、かつての相棒キズミン・ライダーとともに未解決事件班で働くことに。
その最初の仕事は17年前に起きた少女殺し。

ボッシュは事件後行方をくらましていた被害者の父親を探し出して事情を聞く。
市警は、彼に圧力をかけてきたというのだが・・・

<評者より>
「私立探偵よりもやっぱり刑事が向いている?」
「胸がすくようなストーリー展開の中に円熟味を増したボッシュの魅力が再燃する」
「いつものことながらクオリティの高さに舌を巻くが、今回は幕切れに滲む被害者家族の悲哀が切ない」

9.ハリウッド警察25時        39
  ジェゼフ・ウォンボー/小林宏明訳  ハヤカワ・ポケット・ミステリ

1970年代からリアル系警官小説の第一人者として活躍してきたベストセラー作家の十数年ぶりの翻訳作品
<ストーリー>

ジ・オラクルは、勤続46年の名物警邏巡査部長。
ハリウッド署には、彼を中心に極めつけの個性派が揃っていた。
一方、郵便物荒らしに励むヤク中のカップルや警官からもアンタッチャブルと恐れられるホームレスなど、街の住民も奇人変人ばかり。




時には命の危険に関わる闘いもないではなかった。

<評者より>
「ウォンボーを再び読めるとは!」
「警察小説の王道」
「ブラックユーモアがきいていて楽しい1冊。警察官たちのキャラクターが何とも言えずいい」

9.ロング・グッドバイ         39
  レイモンド・チャンドラー/村上春樹訳  早川書房

チャンドラーの名作『長いお別れ』が村上春樹の新訳で”準古典小説”として甦る。
<ストーリー>

テリー・レノックスとの最初の出会いは、「ダンサーズ」のテラスの外だった。
車の中で彼は酔いつぶれていた。
私立探偵フィリップ・マーロウは、その礼儀正しい酔漢を見捨てることができず、介抱してやる。
それが友情の始まりだった。

ある日、そんな彼をメキシコ国境まで送り届けてやる。
マーロウが帰ってくると、刑事2人が待っていた。
レノックスの妻が死体で発見され、殺人の容疑はレノックスにかかっていた・・・

<評者より>
「定番だった清水俊二訳と読み比べたら、まるで別物」
「書店でも発売直後から好反応」
「今年一番勉強になった本。今だから、またこの訳者だからこその翻訳を堪能しました。」

<総評>
本格、サスペンス、ハードボイルド、SF、ノワール、警察小説とジャンルも多岐にわたる作品が揃った一年だった。

発売から投票まで2週間しかなくともジェフリー・ディーヴァーが圧倒的な強さで堂々の1位。
意外性に満ちたプロット、犯人像、動機。
どんでん返しの連続技も見事。
ラストは、女性捜査官の家族ドラマに収斂させて余韻も残る。

クックは、前作『緋色の迷宮』同様に家族の昏い闇を取り上げている。
SFの『双生児』は『 奇術師』(2004年第5位)と比べるとミステリ性が弱いが、一卵性双生児が体現する2つの歴史と分岐点を探る試みが知的興奮をよぶ。

7位『夜愁』は純文学的過ぎるけど、逆に純文学扱い押されているのが『ロング・グッドバイ』ベスト5に入るべき傑作だろう。

<アッシュより一言>
第一作目である『ボーン・コレクター』しか読んでいませんが、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズは、ほんと面白い。
もしかして同名で映画化されたデンゼル・ワシントン主演の映画をご覧になった方もいるかもしれませんが、映画はつまらなかったですけど原作は面白いですよ!
リンカーン・ライムと相棒でもある女性警察官アメリア・サックスの関係に興味があるので、順番に読もうと本だけは購入しているのですが、なんだかんだで毎年、この季節に入ってしまいます。
そして、毎年ランクインするジェフリー・ディーヴァー
何とか最新作に追いつくためにも今年こそ是非、必ず読みたいと考えています。

僕の『ボーン・コレクター』のレビューは、こちら  ミステリーが好き・・・ | 映画よりも断然面白い「ボーン・コレクター」

本記事は、週刊文春 2007年12月20日号
iconより抜粋、再構成したものです。

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