早川書房「ミステリが読みたい!」2009年版[日本部門]ベスト10発表!!


海外部門の結果はいかがでしたか?
今年は、宮部みゆきさんや東野圭吾さん、伊坂幸太郎氏らのベストセラー作家が、それぞれ新刊を発刊いたしましたが、この早川書房の「ミステリが読みたい!」での結果はいかがでしょうか。
それでは、日本部門の発表を行います。



1位 『ゴールデンスランバー』   伊坂幸太郎
    新潮社    60点(33+27)

<ストーリー>
冴えわたる伏線、印象深い会話、時間を操る構成力……すべての要素が最強の、伊坂小説の集大成!!

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が死亡した。同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官は、あっさりと拳銃を発砲した。どうやら、首相暗殺犯の濡れ衣を着せられているようだ。この巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか?

2位 『山魔の如き嗤うもの』   三津田信三
    原書房    48点(12+36)

<ストーリー>
山魔に嗤われたら
……終わり

忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。惨劇はそこから始まる。
あたかもそれは六地蔵様の童唄のようだった。
「しろじぞうさま、のーぼる」
一人目の犠牲者が出た。
「くろうじぞうさま、さーぐる」
二人目の犠牲者──。
「あかじぞうさま、こーもる」
そして……

消失と惨劇の忌み山で
刀城言耶が「見た」ものとは……

3位 『告白』   湊かなえ
    双葉社    45点(15+30)

<ストーリー>
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。





4位 『カラスの親指』   道尾秀介
    講談社    42点(27+15)

<ストーリー>
大丈夫。まだ間に合うから。注目の道尾秀介 最新作!

「こうしてると、まるで家族みたいですよね」
“ 詐欺”を生業としている、したたかな中年2人組。ある日突然、彼らの生活に1人の少女が舞い込んだ。戸惑う2人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは!?

5位 『おそろし』   宮部みゆき
    角川書店   39点(15+24)

<ストーリー>
何が白で、何が黒か。娘の心を溶かす不思議な江戸の「百物語」。

ある事件を境に心を閉ざした17歳のおちかは、神田三島町の叔父夫婦に預けられた。おちかを案じた叔父は、人々から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。不思議な話は心を溶かし、やがて事件も明らかになっていく。

5位 『ラットマン』   道尾秀介
    光文社   39点(12+27)

<ストーリー>
姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。高校時代に同級生3人とともに結成、デビューを目指すでもなく、解散するでもなく、細々と続けて14年になり、メンバーのほとんどは30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。
ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。――事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。
新鋭作家の新たなる代表作。

7位 『相棒』  五十嵐貴久
    PHP研究所    36点(0+36)





<ストーリー>
あろうことか、坂本龍馬と土方歳三がコンビを組み、将軍暗殺未遂事件の犯人探索に乗り出すことになった。果たして、その?末やいかに。

あの「坂本龍馬」と、宿敵である新選組の「土方歳三」がコンビを組み、幕末維新のオールキャストが周りを固める、スリルと感動のエンタテインメント長編小説である。
大政奉還を間近に控えた京の都。そこに将軍・徳川慶喜の暗殺未遂事件が発生する。二条城に呼ばれ、老中からその犯人探索の密命を受けたのが、坂本と土方である。
与えられた時間は、わずか二日間。二人は、時にいがみ合い、協力しながら、薩摩藩、会津藩、長州、高台寺党、岩倉具視などに当たっていく。やがて、試行錯誤の中から真相が見えてくる。
将軍暗殺を企てた人物ははたして誰だったのか? そして、その後に起こる龍馬暗殺の真犯人は? その時に土方のとった行動とは?
幕末の京の都を舞台に、各人各様の思惑がからみ、話はスリリングに進んでいく。そして最後には、感動のシーンが展開し、誰もが予想だにしなかった結末が待っている。まさに読者の心を躍らせてくれる一冊といえよう。

8位 『ジョーカー・ゲーム』   柳広司
    角川書店    33点(15+18)

<ストーリー>
忘れるな。ここはスパイ養成学校だ。柳広司の最高傑作!

スパイ養成学校”D機関”。常人離れした12人の精鋭。彼らを率いるカリスマ結城中佐の悪魔的な魅力。小説の醍醐味を存分に詰め込んだ傑作スパイ・ミステリー。

9位 『もう誘拐なんてしない』   東川篤哉
    文藝春秋    30点(3+27)

<ストーリー>
北九州ヤクザの娘・絵里花が計画した狂言誘拐。そうとは知らず本気で妹を助けようと動くヤクザ顔負けの姉・皐月。そして殺人が!

下関の大学生・翔太郎がひょんなことから知り合ったのは、門司を拠点とする暴力団花園組組長の娘・絵里香。彼女がお金を必要としていることを知り、冗談で狂言誘拐を提案したところ絵里香は大はりきり。こうしてひと夏の狂言誘拐がはじまった。
いっぽう、そんなこととはつゆ知らない組の面々。身代金を要求する電話を受け、「組長よりもヤクザらしく、組長よりも恐ろしい」絵里香の姉・皐月が妹を救うべく立ち上がる。キュートな姉妹、トボけた翔太郎、個性豊かなヤクザたちの活躍が楽しいユーモア誘拐ミステリー。(II)

10位 『ディスコ探偵水曜日(上・下)』   舞城王太郎
     新潮社    27点(9+18)

<ストーリー>
愛、暴力、そしてミステリ。舞城史上、最大のスケールで描く最高傑作。

迷子捜し専門の米国人探偵・ディスコ・ウェンズデイ。あなたが日本を訪れたとき、〈神々の黄昏〉を告げる交響楽が鳴り響いた――。魂を奪われてしまった娘たち。この世を地獄につくりかえる漆黒の男。時間を彷徨う人びと。無限の謎を孕む館・パインハウス。名探偵たちの終わり無き饗宴。「新潮」掲載+書下ろし 1000枚。二十一世紀の黙示録、ここに完成。

各ストーリーは、各出版社のHPから引用しています。

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