一昨年の直木賞候補で週刊文春のその年のベスト1横山秀夫「半落ち」について

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半落ち
半落ち
横山 秀夫

一昨年、直木賞候補に挙げられながら、選考委員であった林真理子が小説に書かれいた主人公が望んでいた事が実際には不可能だとケチをつけ、結局、大賞には選ばれませんでした。

実際には前述の事は実際に可能であり、怒った著者の横山秀夫は「金輪際、直木賞とは縁を切る」と発言し話題にもなりました。

僕は、それまで横山秀夫なる人物は、全く知らなかったのですが、それまで主に警察内部の事情を短編小説化しており、本書が初の長編だったそうです。


ワイド劇場などでテレビ化されたり、「顔」も連続テレビになりました。

その影響か、本の内容から想像すると中年の男性ファンが多そうですが、本書を映画化した「半落ち」の観客層が意外に中年のおばさん族が多いのには驚かされました。

~あらすじ~




あるエリートの警察官が認知症の妻を殺したと自首してきた。
しかし、自首してきたのは、殺害した日から2日後の事であった。
事情調書に当たった刑事には、殺害の模様、動機などは詳しく話したが、空白の2日間の出来事については、詳しく話さなかった。
完全に自白する“完落ち”状態ならぬ“半落ち”状態にあった。
ここで“落とし”(自白誘導が上手い)刑事が招集されるが、結果は同じだった。
いったい空白の2日間に何があったのか。
調査の結果、歌舞伎町に顔を出していた事が分かるのだが。
そこで、その刑事はいったい何をしていたのだろうか?

~あらすじ終わり~

本書は、“衝撃のラスト”とか“涙なくラストを迎えれるか”とかいううたい文句で売り出されていたのだが、実際、僕もその衝撃のラストなるものが知りたく手先を読み進めた。
しかし、その衝撃のラストなるものが、全く僕の心に響かず、肩透かしを食らったような気分だった。

神戸に他の映画を見に行った帰りの電車を待つ間、「半落ち」を見たらしきおばさんたちが、お互いに何故主人公が最後に自殺したか、分からないみたいなことを話題にしていたが、これは何割かの人々の間での疑問らしいが、僕に言わせれば潔癖な警察官だった主人公が、認知症の妻といえども殺人を犯したのだから、待つ理由をなくした今、自殺してもなんら不思議であるとは思わなかった。それよりも、これが衝撃のラストかと納得できずにいた。

評価:★★☆☆☆

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