「ミステリが読みたい!」ゼロ年代ミステリ ベスト・ランキング 国内篇


12月からお伝えしてきた年末恒例のミステリー・ベスト10もいよいよ、この「ミステリが読みたい!」ゼロ年代ミステリ ベスト・ランキング 国内篇で最後となります。
年賀状も出したし、パソコンやプリンタも壊れることもなかったし、大掃除はまだですが、これで何とか年を越せそうです。

さて、このゼロ年代ミステリ ベスト・ランキングですが、海外篇は全部読んだとは言わないまでも、その年のベスト1あたりから選ばれていて、名前の知っている有名作品や有名作家が多かったのですが、この国内篇では、勿論、東野圭吾、宮部みゆき、伊坂幸太郎などの人気作家はランクインしているのですが、どちらかというとその年のあまり目立たない順位から選出されていたのは、少し驚きでした。
でも、いずれにせよゼロ年代を代表して選ばれたのですから、読み応えはあるのでしょう。

今年は、3月くらいまで何とかコンスタントに記事をアップできたのではないかと思うのですが、それから一気にペースダウンしてしまいましたが、来年はなるたけコンスタントに記事をアップできればと思っています。
まあ、個人的に言えば読む作品の興味がミステリーから純文学へと移ってしまったのですが、でもハードボイルドや海外ミステリーにはまだまだ興味があります。

それでは、ゼロ年代ミステリ ベスト・ランキング 国内篇をどうぞ!



1.『模倣犯』 宮部みゆき 255点





<ストーリー>
『火車』『理由』と並ぶ現代ミステリの金字塔! 日本国中を震撼させた未曾有の連続女性誘拐殺人が発生! 全五巻刊行開始。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!

2.『容疑者Xの献身』 東野圭吾 195点

<ストーリー>
東野圭吾の最高傑作にして直木賞受賞作。

単行本刊行時のミステリベスト1と各賞を総なめにした名作。運命の数式、命がけの純愛が生んだ犯罪。福山雅治主演のガリレオシリーズ
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

僕のレビューは、こちら。興味がある方はどうぞ!
こんな純愛があったのか!?東野圭吾原作「容疑者Xの献身」

3.『奇偶』 山口雅也 151点

<ストーリー>
『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』『匣の中の失楽』
日本推理小説界の4大奇書に連なる第5の奇書!
「神は骰子(さいころ)を振らない」ならば全ては必然だというのか。奇妙な偶然の連鎖の果てに起こった原発事故を皮切りに「偶然」に翻弄される推理作家・火渡雅(ひわたりみやび)。太極柄ネクタイの男の事故死と現場での怪しい人影を目撃した後、片方の視力を失うが……。思想と思索に満ちた知の書であり、不安と不穏を描き出した傑作。

4.『首無の如き祟るもの』 三津田信三 148.5点

<ストーリー>
“首無”が歩き回ると人が死ぬ
奥多摩の因習の郷、媛首村
『厭魅』に続く第2弾、“刀城言耶”シリーズ最高傑作!!

奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。

5.『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介 135点

<ストーリー>
読み逃がすな! 新たな神話が、ここにある。最注目作家が描く、もう一つの夏休み。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。





6.『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午 131点

<ストーリー>
究極の驚愕、ミステリーの奇蹟がここにある

素人探偵のもとに持ち込まれた霊感商法事件の意外な顛末、そして…。あなたは最後の一文まで、ただひたすら驚き続けることになる
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして──。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

7.『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎 128点

<ストーリー>
俺は犯人じゃない! 巨大な陰謀に追い詰められた男。スリル炸裂超弩級エンタテインメント。山本周五郎賞、本屋大賞ダブル受賞。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

僕のレビューは、こちら。興味がある方はどうぞ!
伊坂幸太郎著 『ゴールデンスランバー』~僕にも“あの頃”と呼べる青春時代があった~

8.『黒百合』 多島斗志之 113点

<ストーリー>
「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が8度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死――1952年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。才人が到達した瞠目の地平!

9.『第三の時効』 横山秀夫 110.5点

<ストーリー>
04年「このミス」第4位の名作!

時効の発生は事件発生から15年。しかし容疑者が事件後海外に滞在したため、7日間のタイムラグがある。F県警はこの間に容疑者を追いつめようと…。サスペンスとドラマ、警察小説の傑作連作集。





10.『赤朽葉家の伝説』 桜庭一樹 104点

<ストーリー>
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様” と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く一族の姿を鮮やかに描き上げた稀代の雄編。著者あとがき=桜庭一樹

各ストーリーは、各出版社のHPより引用しています。
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