「このミステリーがすごい!」2009 ベスト10 海外編

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時機を逸した感はありますが、昨年、発表された「このミステリーがすごい! 2010年版」2009ベスト10海外編をお送りします。
結果をご覧になればわかるように、国内編に引き続いて、文春のベスト10と大差ない結果となりました。
その年のベスト10は、ある程度似通ってくることは自然なことですが、来年以降、「このミステリーがすごい!」がどのような動きを見せるのか、このまま幾つかあるベスト10のひとつとして埋没してしまうのか、その動向が注目されます。


1.『犬の力(上下)』 ドン・ウィンズロウ 東江一紀訳 角川文庫 334点

<ストーリー>
血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAのエージェント、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、苛烈な地獄絵図を描く--。

2.『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上下)』 スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂/岩澤雅利 訳 早川書房 155点

<ストーリー>
全世界で2100万部突破、2008年度世界書籍売り上げランキング第2位! 世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ三部作の第一部。映画化され、ヨーロッパを中心に各国でナンバー1の大ヒット
 
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。

3.『ユダヤ警官同盟(上下)』 マイケル・シェイボン 黒原敏行訳 新潮文庫 127点

<ストーリー>
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞三冠制覇! とてつもないミステリ、上陸。最果ての地で繰り広げられる刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド。世界的ベストセラー、ついに邦訳。

安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始する――。ピューリッツァー賞受賞作家による刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド、開幕!

4.『バッド・モンキーズ』 マット・ラフ  横山啓明 文藝春秋 124点

<ストーリー>
先行き予測不可能! 殺人の罪で逮捕された女が語りだした奇怪な物語――自分は殺人鬼ではなく、悪を殲滅(せんめつ)する秘密組織の一員なのだ……。正気と狂気、現実と悪夢が交錯するなかで展開するクールきわまる活劇と闘争。衝撃の真相が明らかになるラストまで、痛快に疾走する悪夢をお楽しみください。(NS)

5.『ソウル・コレクター』 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋 119点

<ストーリー>
ベストセラー『ウォッチメイカー』に続く最新傑作!

お待たせしました! 各ミステリ・ランキングで1位となった傑作『ウォッチメイカー』から2年、待望のリンカーン・ライム・シリーズ新作の登場です! 殺人の濡れ衣を他人に着せて罪を逃れる殺人鬼――電子情報を巧みに操る敵の正体をライムとアメリアは暴けるか? 今回もサスペンスとサプライズ満載でお贈りします。徹夜にご注意を。(NS)

6.『グラーグ57(上下)』 トム・ロブ・スミス 田口俊樹訳 新潮文庫 110点

<ストーリー>
「このミステリーがすごい! 2009年版」海外編第1位『チャイルド44
』続編! 凍てつくシベリアから――、燃え盛るブダペストへ――。

運命の対決から3年――。レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。投獄されていた者たちは続々と釈放され、かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。そして、その魔手が今、レオにも忍び寄る……。世界を震撼させた『チャイルド44
』の続編、怒濤の登場!




7.『川は静かに流れ』 ジョン・ハート 東野さやか訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 95点

<ストーリー>
2008年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞! 父子の葛藤を描く傑作ミステリ。
「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。解説:北上次郎。

8.『泥棒が1ダース』 ドナルド・E・ウェストレイク 木村二郎訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 90点

<ストーリー>
現代短篇の名手たち 3

天才的犯罪プランナーにして職業的窃盗の第一人者ジョン・ドートマンダー。彼こそ、難攻不落のターゲットを狙い、だれも考えつかないような奇想天外の作戦計画を樹立する不世出の大泥棒……のはずなのだ。だが、どういうわけかその計画が予定通りに運ぶことはまずない。うまく運んでいると思っても、必ずや不幸の連鎖が襲いかかってくるのだ。泥棒稼業はつらいよ! 世界一不幸な男、哀愁の中年泥棒ドートマンダー奮闘記

9.『ミレニアム2 火と戯れる女(上下)』 スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂/山田美明 訳 早川書房 84点

<ストーリー>
今世紀最大のミステリ三部作、激動の第二部に突入!

背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットにたたきのめされた彼女の後見人ビュルマン弁護士は、復讐を誓っていた。ビュルマンはリスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。彼はその人物と連絡を取り、リスベットを拉致する計画が動き始める。その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、重大な決断をしていた。ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行し、書籍を出版することを決定したのだ。ダグの調査では、背後にザラという謎の人物がいるようだった。旅行先から帰ってきたリスベットもダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた!

10.『リンカーン弁護士(上下)』 マイクル・コナリー 古沢嘉通訳 講談社文庫 81点

<ストーリー>
名手コナリーが挑む初のリーガル・サスペンス

職業、弁護士 オフィスは高級車
スティーヴン・キング激賞!「本書は、ほんものの極上品(キャデラック)だ」

高級車の後部座席を事務所代わりにロサンジェルスを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。収入は苦しく誇れる地位もない。そんな彼に暴行容疑で逮捕された資産家の息子から弁護依頼が舞い込んだ。久々の儲け話に意気込むハラーだが……警察小説の名手が挑む迫真のリーガル・サスペンス。

10.『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上下)』 スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂/岩澤雅利 訳 早川書房 81点

<ストーリー>
世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ三部作、ついに完結!

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。現場に駆けつけたミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。だが、彼女を拉致した金髪の巨人は逃走してしまう。この事件は、公安警察の特別分析班の元班長グルベリに衝撃を与えた。特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだったザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。今回の事件がきっかけでそれが明るみに出れば、特別分析班は糾弾されることになるからだ。グルベリは班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた……

このミステリーがすごい! 2010年版
」より

各ストーリーは、各出版社のHPより引用しています。

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