話題の「博士の愛した数式」を読んでみた

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この「博士の愛した数式」は、「本の雑誌」が主催する書店員が選ぶその年のベスト10のグランプリに当たる本屋大賞を1昨年受賞しています。

この「博士の愛する数式」あたりだろうかエンターテイメント小説に数学が扱われることが一つのトレンドみたいになったのは。
直木賞を受賞した(祝!おめでとう!)東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」の重要人物にも数学者が登場します。「容疑者Xの献身」の僕の記事はコチラこんな純愛あったのか!東野圭吾原作「容疑者Xの献身」

この「博士の愛した数式」の主人公の一人も数学者です。

博士の愛した数式
博士の愛した数式
小川 洋子
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<ストーリー>
交通事故で80分しか記憶を持てない(博士の記憶は1975年で止まっています。)純朴な博士(彼の背広の袖には「僕の記憶は80分しかもたない。」のメモが)と家政婦として派遣された私(博士と私は“友愛数”で結び付けられている。)とその息子ルート『君はルートだよ。どんな数字でも嫌がらず自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだ。』の3人主人公の数学と野球を通じたほのぼのとした心温まる交流を描いた作品です。

博士の興味と関心は数学(数字)と完全数28の背番号を持つ阪神タイガース時代の江夏豊。それと子供を愛する優しい心の持ち主です。
博士は普段は数学雑誌の懸賞問題に取り組んでいます。

80分しか記憶を持たない博士は、81分前のことを覚えていません。
そのため毎日顔を出す私のことも何日経っても覚えられません。
80分後には毎回、私に靴のサイズと電話番号を尋ねます。

博士が最も愛したのは素数。反対に博士がこの世で最も嫌悪したのは人込み。
そんな博士を私とルートは、野球場に阪神戦に連れて行きます。

博士は、権威ある数学雑誌発行以来、最高額の懸賞金の懸賞問題の一等を獲得します。そんな博士に私とルートはとびっきり素晴らしいプレゼントを。

<感想>




僕はこの「博士の愛した数式」を読んで久々にほのぼのとした気持ちにさせられ心が洗われました。
それは、博士の持っている人柄、会う度に靴のサイズと電話番号を聞かれながらも、それに丁寧に答える私の優しさとルートと博士の心温まるやり取りによるものにもたらされます。

この「博士の愛した数式」には友愛数、完全数、双子素数、三角数など数字がが多く登場します。
その数字が大変、美しいです。意味など解らなくていいのです。その美しさを分かりさえすれば。
それが著者、小川洋子さんがつたえたかったことであるはずだから。

また、その数字の単純な美しさを表現するためか、小川洋子さんの文体は簡素でさりげない会話が心に染み入ります。

本書で純粋数学に興味をもたれた方はこちらをどうぞ
世にも美しい数学入門
世にも美しい数学入門
藤原 正彦, 小川 洋子

本書を執筆するために取材した数学者藤原正彦さん(「国家の品格」で有名になりましたね)との対談ですが非常に読みやすく本書で扱った素数や三角数、完全数のほか幾つかの定理が紹介されています。
大変平易な文章で書かれており、読みやすいです。
本書に貫かれているのは、「数学は美しくなければならない」という二人の哲学です。

映画も素晴らしかったです。
博士=寺尾聡、ん~イメージにぴったりだ。
私=深津絵里、いいではないか。
大人になったルート=吉岡秀隆、僕の好きではない俳優の一人だ^^;
博士の愛した数式
博士の愛した数式

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