新潮社日本文学全集「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」読了

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やっとこさっとこ、「第三の新人」と呼ばれる「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」の日本文学全集を読み終えることができました。
足掛け二年くらい掛かりましたでしょうか^^;
幾つか収録されている作品の中で僕が印象に残った作品は、吉行淳之介『原色の街』、遠藤周作の『青い小さな葡萄』でした。
遠藤周作は父が好きだったのか、幾つか蔵書があったので、読んだことはありましたが、吉行淳之介、安岡章太郎は、この全集で初めて読みました。

この全集の三人「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」は、いずれも大正十年前後の生まれで、成年に達した時期が一九四一年ごろ、つまり太平洋戦争開始の年とほぼ重なり合っている。
また、その後にデビューした石原慎太郎、大江健三郎、開高健らと違い、イデオロギー嫌いを、三者「吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎」の共通した態度として見出すことが出来る。



「第三の新人」
敗戦後のわが国で、野間宏、椎名麟三といった最初の新人作家がでて、それに続いて三島由紀夫、安部公房などが登場し、その後三度目にまとまって乗り出してきたのが、吉行淳之介、遠藤周作、安岡章太郎、それに庄野潤三、小島信夫、島尾敏雄、三浦朱門、阿川弘之といった「第三の新人」派であった。

<感想>
・吉行淳之介は、この全集には収められていない代表作『砂の上の植物群』を読みたいと考えています。
・遠藤周作の『青い小さな葡萄』は遠藤周作の留学経験が生かされ、当時の日本人への差別を遠藤周作らしい屈折感を持って書かれていました。
積読本にある『白い人・黄色い人』とマーティン・スコセッシ監督によって映画化されるという『沈黙』を、読みたいと思ってます。
・安岡章太郎は、戦中時代の学生の女性性器、または性具に対する憧憬のような興味を描いていましたが、現代から見るとアホらしく見え、またその描かれ方は、僕には稚拙に感じ、全く面白くありませんでした。

収録作品
吉行淳之介
『薔薇販売人』
『原色の街』
『驟雨』
『風景の中の関係』
『紫陽花』
『食卓の光景』
『不意の出来事』
原色の街・驟雨 (新潮文庫)
吉行淳之介全集〈第1巻〉全短篇1
風景の中の関係 (1960年)
娼婦の部屋・不意の出来事 (新潮文庫)




遠藤周作『青い小さな葡萄』
『イヤな奴』
『あまりに碧い空』
『影法師』
青い小さな葡萄 (1971年)
あまりに碧い空 (1960年)
影法師 (新潮文庫)

安岡章太郎
『青葉しげれる』
『相も変らず』
『質屋の女房』
『花祭』
青葉しげれる (1959年)
安岡章太郎集 (3)
質屋の女房 (新潮文庫)
花祭 (新潮文庫)

解説:佐伯彰一

引き続いて『森鴎外』にチャレンジするつもりです。

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