草薙は、Webをデザインした画用紙を手に持ち、マウンテンカフェの前に立ったの前に立った。
しばらく、マウンテンカフェの前でたたずみ、あのカウンターの写真の男のことを考えていた。
・・・・
少し自分が何を期待していたかを考えると、自分が卑しい人間のような気がしてきた。
僕は、マウンテンカフェでWeb制作をしに来ているのに、いったい、なぜ??
時間を少しやり過ごし、マウンテンカフェの扉を開いた。
いつものように、潔子さんと、そして、いずみさんがいた。
僕は、いずみさんの目を避けるようにして、カウンターまで、目線をどこにも合わさずに、2人の前に立った。
「やっと、ホームページのデザインが完成しました。」と、
クロッキー帳を広げた。
「こんな感じになりました。」
いずみさんは、少し、クロッキーの画面に見入っていた。
「そう。・・・・。」 少し首をかしげながら、いずみさんは、しばらく、クロッキー帳を見入っていた。
いずみさんの様子を観察すると、僕から見ると、少し満足していない様子であった。
「少し手直しした方がいいですかね。」
・・・
「そう。そうですね。そうお願いできるでしょうか。」
草薙は、少し気落ちしつつ、また、マウンテンカフェの訪問が、一度、増えたことに感謝しつつ、マウンテンカフェを後にした。
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