ニーチェ、「この人を見よ」


ニーチェといえば一般の人は、ニヒリスト、またその超人思想からナチスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかしながら、現代思想の分野において、ニーチェは、現代思想の源となった一人として大変重要な人です。
ポスト構造主義のスター、ジャック・デリタもドゥルーズも彼の著作から多くのものを学んでいる。

この人を見よ
この人を見よ
ニーチェ, F.W. Nietzsche, 手塚 富雄
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それまでニーチェの存在を無視されていたが、ニーチェが本書を執筆する頃、ニーチェについての公開講演が成功をおさめ、ヨーロッパの各首都で彼の読者がえはじめていました。





また、このニーチェの自伝「この人を見よ」が書かれたのは、1888年の秋、彼が44歳のときですが、この年がニーチェの正常な精神活動の最後の1年となりました。

というのは、その翌年から1900年にニーチェが没するまで、彼は狂気の世界にすごすことになったからである。

本書「この人を見よ」は、彼の自身による自己解明の書であり、幾つかの著作(全てではない)の自己説明の書である。

この書を読むと、彼の多くの著作の中で「ツァラトゥストラ」がいかに彼自身の中で重要なポジションにあるのかがよく分かります。
また、いかにドイツ国民を嫌っていたかを。
また、彼の著作の底流になっているアンチキリストの精神、反道徳主義も。





非常に薄い本です。初めて取り掛かるには、文章が難しいかもしれませんが、ニーチェとは一体どういう人だったか興味がある方は、本書から始めるのもいいのではないでしょうか。

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