伊坂幸太郎著 『モダンタイムス』感想 「実家に忘れてきました。何を?勇気を。」


 

 

ネット上であまり評判は高くなかったのですが、『魔王
』の続編であるということで手に取った。
最初から映画トム・クールズ主演の『M:i:III
』のように、いきなり拷問シーンから始まって、ぐいぐい読ませます。





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<ストーリー>
検索から、監視が始まる。
漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品 最長1200枚





岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」
五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」
渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」
大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な気がします」
井坂好太郎は嘯く。「人生は要約できねえんだよ」
渡辺佳代子は怒る。「善悪なんて、見る角度次第」
永嶋丈は語る。「本当の英雄になってみたかった」

<感想>
「実家に忘れてきました。何を?勇気を。」

システムエンジニアである渡辺拓海は、失踪した先輩・五反田の仕事を無理矢理、引き受けさせられることに。
それは、ごく簡単な案件のようだったが・・・・。

いきなり拷問シーンで始まるのだが、これが妻が夫である渡辺拓海の浮気を疑って、雇われたその道の人によるものというのは、意表を突いていて面白い!!
ある検索ワードで検索した人物が皆、危険な目に遭うのだが、mixiなど顔を合わしたこともない人たちが結構、密なネット上の付き合いをしているのだが、それらがなんだかとても恐ろしい事のように思えた。
作中に出てくる重要人物の一人、作家・井坂好太郎の言っていることは作者の本音であるのかどうか、とても気になった。
曰く、「自身の映画化作品は、大事なところをすっぽかしている。」「俺は、世界を変えようとし、小説を書いている。」
主人公・渡辺拓海の妻・佳代子のキャラクターは、なんだか強面の不二子ちゃんを連想させ、楽しかった。

物語にぐいぐい引っ張られ、途中で読むのを止められないくらい面白かったです。
『魔王』の50年後くらいの話ですが、『魔王
』を読んでいなくても十分、楽しめます。





なお、題名の『モダンタイムス』についてですが、ご存知のチャップリンの『モダン・タイムス
』は確か機械文明を風刺した映画だったかと思うのですが、そのつながりは僕には解りませんでした。

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     主人公の渡辺拓海は、システムエンジニア。先輩の五反田が簡単な案件のはずの仕事を放り出して行方をくらましてしまい、その後処理をすることになったのだが、この仕事はどうもアヤシイ・・・そして逃げた五反田は「おまえも俺も見張られているんだ」と謎の言

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    始まりは、≪実家に忘れてきました。何を?勇気を。≫う~伊坂さんこの一行だけで、惹かれます。渡辺拓海は、ソフト会社のシステムエンジニア。会社で起こる妙な事件、先輩社員の失踪、同僚の誤認逮捕、上司の自殺・・・あるシステムに関係した人が次々と

  6. トラックバックありがとうございました。
    伊坂さんの会話言葉は、耳が目が離せませんね~♪

  7. >のりのり27さん
    コメント&TB、ありがとうございます。
    そうですねぇー。
    特に、この「実家に忘れてきました。」「勇気を」という会話言葉は耳が離せません^^
    伊坂さんは、たくさん著作がありますが、僕は「魔王」から続くシリーズくらいしか読めていません。
    お勧め等がありましたら、教えてくださいネ。

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