何年か振りに、恒例の年末ベストにスティーヴン・キングのなを見たような気がします。
「フロスト」シリーズのR・D・ウィングフィールド、ジェフリー・ディーヴァーが例年通りランクインしている一方、世界的に権威のある文学賞であるブッカー賞関連作が2作、入っているのが特徴でしょうか。
僕の好きなデニス・ルヘインの名を久々に見たのも嬉しい限りです。
第1位 『11/22/63』 スティーヴン・キング 文藝春秋
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<ストーリー紹介>
巨匠がまたもや代表作を生み出してみせた!
過去へ旅することのできる「扉」の存在を知った男はケネディ暗殺阻止に挑む。キングにしか書けない壮大な物語。落涙保証の感動大作!
第2位 『遮断地区』 ミネット・ウォルターズ 創元推理文庫
<ストーリー紹介>
バシンデール団地に越してきた老人と息子は、小児性愛者だと疑われていた。
ふたりを排除しようとする抗議デモは、彼らが以前住んでいた街で十歳の少女が失踪したのをきっかけに、暴動へ発展する。団地は封鎖され、石と火焔瓶で武装した二千人の群衆が襲いかかる。
医師のソフィーは、暴徒に襲撃された親子に監禁されて……。現代英国ミステリの女王が放つ、新境地にして最高傑作。
第3位 『冬のフロスト』 R・D・ウィングフィールド 創元推理文庫
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<ストーリー紹介>
寒風が肌を刺す一月、デントン署管内はさながら犯罪見本市と化していた。
幼い少女が行方不明になり、売春婦が次々に殺され、ショットガン強盗に酔っ払ったフーリガンの一団、“怪盗枕カヴァー”といった傍迷惑な輩が好き勝手に暴れる始末。
われらが名物親爺フロスト警部は、とことん無能で好色な部下に手を焼きつつ、マレット署長の点数稼ぎが招いた人手不足の影響で、またも休みなしの活動を強いられる……。
大人気警察小説第5弾。
第4位 『シスターズ・ブラザーズ』 パトリック・デウィット 東京創元社
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<ストーリー紹介>
ブッカー賞最終候補作
オレゴン文学賞、ロジャース文芸財団小説賞、総督文学賞、スティーヴン・リーコック・ユーモア賞受賞作
粗野で狡い兄・チャーリー。普段は優しいが、キレると大変なことになる弟・イーライ。
悪名とどろく凄腕の 殺し屋シスターズ兄弟は、雇い主の“提督”に命じられるまま、ある山師を消しにカリフォルニアへと旅立つ。
ゴールドラッシュに沸く狂乱のアメリカで兄弟 は、この目も当てられないダメな旅路で、何に出遭い、何を得て、そして何か失うのか?
小説のあらゆる感情を投入し、世界の読書界に一大旋風を巻き起こし た、総督文学賞など四冠制覇、ブッカー賞最終候補作!
第5位 『夜に生きる』 デニス・ルヘイン ハヤカワ・ポケット・ミステリ
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<ストーリー紹介>
『ミスティック・リバー』の巨匠がアメリカ裏面史を描く大作。本年度アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞作!
禁酒法時代末期のボストン。市警幹部の息子ながら、今はギャングの手下になっていたジョーは、強盗に入った賭博場でエマと出会う。
二人はたちまち 恋に落ちるが、彼女は対立組織のボスの情婦だった。
やがて起きる抗争。その渦中、エマに惚れていたがためにジョーの運命は大きく狂っていった……街の無法 者から刑務所の囚人へ、そしてそこから再びのし上がらんとする若者を待つ運命とは?
激動の時代を腕一本で乗り切ろうとするギャングたちの生きざま。
第5位 『ポーカー・レッスン』 ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫
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<ストーリー紹介>
ドンデン返し×16――名匠の傑作短編集
強烈なサスペンスで読者を捕え、見事に騙してみせる――現代最高のミステリ作家が贈る極上の驚愕。リンカーン・ライム登場作も収録。
第7位 『イン・ザ・ブラッド』 ジャック・カーリイ 文春文庫
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<ストーリー紹介>
ディーヴァーを継ぐ名手の最新傑作
惨殺された牧師、嬰児誘拐を目論む人種差別グループ。続発する怪事件をつなぐ糸は何か?
二重底三重底の真相に驚愕必至の傑作。
第8位 『終わりの感覚』 ジュリアン・バーンズ 新潮クレスト・ブックス
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<ストーリー紹介>
時は流れ、ゆらぎ、やがて跡形もなく消える。2011年度ブッカー賞受賞作。
歴史とは、不完全な記憶と文書の不備から生まれる確信である――。
二十代で自殺した親友の日記が、老年を迎 えた男の手に突然託される。
それは、別れた恋人の母親の遺言だった。
男は二十代の記憶を懸命に探りつつ、かつての恋人を探しあてるが……。記憶の嘘が存在 にゆすぶりをかけるさまをスリリングに描くバーンズの新境地。
第9位 『ゴーン・ガール』 ギリアン・フリン 小学館文庫
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<ストーリー紹介>
NYタイムズベストセラー第1位のミステリ
ニックは34歳、ニューヨークで雑誌のライター をしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、2年前に妻エイミーとともに故郷ミズーリ州の田舎町に帰ってきた。しかし、両親ともに高名な童話作家で、その 人気児童文学シリーズのモデルでもあったニューヨーク育ちのエイミーにとって、この田舎町での生活は決して満足するものではなかった。
そんなな か、結婚5周年の記念日にエイミーが突如謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのないニックに容疑がかけられる。次々とニックに不利 な事実が浮上するなか、彼はみずから妻探しを始めるが、その一方で何かを隠すかのように嘘を重ねるのだった……。
ニックの語る結婚生活と、交互に挿入されるエイミーの日記。夫婦双方の言い分からなるふたつの物語が重なるとき――。大胆な仕掛けと息苦しいほどの緻密さで描写される夫婦のリアルな愛憎劇、やがて浮かび上がる衝撃の真実とは――。
第10位 『緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン 東京創元社
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<ストーリー紹介>
2003年ガラスの鍵賞、2005年CWAゴールドダガー賞受賞
住宅建設地で発見された、人間の肋骨の一部。事件にしろ、事故にしろ、どう見ても最近埋められたものでは ない。
現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近にはイギリスやアメリカの軍のバラックもあったらしい。
付近の住人の証言の端々に現れる緑の服の女。
数 十年のあいだ封印されていた哀しい事件が、捜査官エーレンデュルの手で明らかに。
CWAゴールドダガー賞・ガラスの鍵賞受賞作。
世界が戦慄し涙した。究極 の北欧ミステリ。
第10位 『チャイルド・オブ・ゴッド』 コーマック・マッカーシー 早川書房
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<ストーリー紹介>
1960年代のテネシー。孤独で暴力的な若者レスター・バラードは、凄惨な連続殺人に手を染める。ピュリッツァー賞受賞作家が1973年に著した、死と暴力と性に彩られた問題作がついに邦訳!
レスター・バラード。暴力的な性向を持った彼は、家族を失い、家を失い、テネシーの山中で暮らしはじめる。
次第に社会とのつながりさえ失われていくなか、彼は凄惨な犯罪に手を染める。
ピュリッツァー賞を受賞したアメリカの巨匠が、極限的な孤独と闇を、詩情あふれる端整な筆致で描き上げた傑作。
ジェームズ・フランコ映画化。
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